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【NJKF】波賀宙也・大田拓真が大会PR、共に世界ベルト奪取に向け勝利を誓う

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2019/08/30(金)UP

世界王座に挑む波賀(左)と変則トーナメントに参戦の大田(右)が共に大会PR

 9月23日(月)東京・後楽園ホールにて開催される『NJKF 2019 3rd』に出場するWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者・波賀宙也(ひろや・29=立川KBA)、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者・大田拓真(20=新興ムエタイ)らが、大会PRのため都内で取材に応じた。

 本大会のメインイベントはIBFムエタイ世界ジュニアフェザー級王座決定戦。同級1位にランクされる波賀が同級2位のトンサヤーム・ゲッソンリット(18=タイ)とタイトルを争う。

 波賀はNJKFスーパーバンタム級王座、WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座、IPCCインターコンチネンタル60kg級王座など数々のタイトルを獲得してきた実力者。自身初の世界タイトルの獲得に向け「ベルトを獲ったら先にいろいろな道ができてくる」と未来への選択肢のために必須のベルトという認識を告白。2017~18年にかけて5連敗を喫していた時期に応援してくれていた人々に対し「一番の恩返しは世界のベルトを獲ること」と、多くの恩人へ世界タイトルを捧げると宣言した。

今年2月に元ラジャダムナン3位をKOで仕留めた波賀(左)が世界王座に挑戦

 対戦相手のトンサヤームについて「上手くてトップでやれている選手だけど、若い分怖さはない」と分析。自身が今年4月にタイ人に敗戦していることに触れ「今回しっかり勝って、ムエタイで勝てるというところを見せたい」と若きムエタイ戦士攻略を宣言した。

 最近タイ人である夫人の両親からタイの土地と農園を贈られたという波賀。いずれはタイに住むつもりといい、「家を建てるために稼がないと」と笑顔を見せる。将来的にはタイと日本をつなげるような事業を展開するという夢をかなえるためにも、夢の足掛かりとなるタイトルの奪取に「今は全てをここに懸ける」と並々ならぬ意欲を見せた。

 同大会で「S1ジャパントーナメント」55kg級に出場するのがNJKFの若きエース・大田拓真だ。今年に入ってから前NKBバンタム級王者・高橋亮(真門ジム)、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者・新人(E.S.G)といった錚々たる面々を破る快進撃を見せている大田。その原動力の一つは2歳年下の弟・一航(新興ムエタイジム)のWMCタイトル奪取だという。

NKB王者の高橋を破り快進撃を続ける大田(右)は弟より先に世界タイトル奪取を目指す

 一航は今年4月にWMC日本バンタム級王座を獲得。「自分の方が早くキックを始めたし、自分が逃した高校生チャンピオンを実現されて悔しい」と心情を吐露。その悔しさは6月にWBC日本王座を獲得した現在も消えることはなく、「これを消すためには先に世界王座を取るしかない」と兄としての意地を見せる覚悟を語る。

 その世界タイトルにつながるトーナメントが今回のS1ジャパントーナメント。優勝すればタイでS1世界王座タイトル挑戦や、IBF世界ランク入りとチャンスが広がる。前日の計量時に1回戦の対戦相手が決まる変則トーナメントだが、大田は「対策は特にない」とあっけらかんとした表情。毎回試合が始まってから対戦相手のタイプを見極める”分析力”を武器に、本トーナメントでも「誰と当たっても対応できる」と自信をのぞかせた。

 格闘家としての名声を得るため、そして兄としての威厳を見せるためにも「日本チャンピオンで留まるつもりはない」と世界王座に照準を合わせる大田。未来の世界王者の実力を轟かせるため、トーナメントの完全制覇を目指す。

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