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【RISE】那須川天心「旅立つ時が来た」と海外参戦を示唆、SNSの“焦らないとダメ”発言の真意とは

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2019/09/09(月)UP

那須川は「日本の格闘技がすごいと思いすぎている人がいる」と現在の格闘技界の意識に警鐘を鳴らす

 9月16日(月・祝)幕張メッセ・イベントホールで開催される『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』で-58kg級トーナメント決勝に臨むRISE世界フェザー級王者・那須川天心(21=TARGET/Cygames)が、9日千葉県内で公開練習を行った。

 練習後の囲み取材において、那須川は8日に自身のInstagramで語った「日本の格闘技界は焦らないとダメだ」の言葉の真意について語った。

 那須川は格闘技界全体に向け「日本の格闘技がすごいと思いすぎている人がいる」と警鐘を鳴らす。かつてはPRIDEやDREAMといった日本の格闘技のリングに世界中から選手が集まってくる土壌があったが、現在は日本人が海外のリングを目指すことが多くなった。その中で「日本人って海外に行って勝てている人が少ない」と、日本人選手全体のレベルが世界レベルに追い付いていないことに危機感を覚えていると那須川は口にした。

自身のSNSで語った”危機感”は大きな反響を呼んだ@tenshin.nasukawaより

 海外のリングで戦う日本人選手全体を見ると、勝率は決して高いとは言えないのが現状。那須川は「日本人選手が咬ませ犬扱いだったり、連敗が続いたりしているのを見るのが悔しい」と、同じ海外選手を相手にする身として歯がゆさを感じ、またその原因は「格闘技を仕事として思っている人が少ない」という選手側の”格闘技との向き合い方”にあるという考えを示した。

 那須川の目から見て「格闘技一本で飯を食える人は増えてきた」というが、その多くは「人気や知名度のエンタメ面で食っている」という。格闘技を職業としてとらえ、「練習して試合してだけではなく、もっと極めて本物を目指して欲しい」と実力を飯の種にして欲しいと望む那須川は「キック・総合問わずに勝利にどん欲になって欲しい」と、選手一人ひとりの意識改革が必要という考えを示した。

WORLD SERIES制覇の暁には「自分が旅立つときがきた」と海外へ打って出る決意を見せた那須川

 現在、那須川は『RISE WORLD SERIES 2019』と銘打たれた世界規模のトーナメントに参戦、いよいよ決勝戦を迎える。しかし「今回WORLD SERIESで優勝すれば称号はつく。世界一を決めるとは言うけど、本当に世界で一番強いかと言われればそうではない」と世界にはまだ見ぬ強豪がいることを知っていると語った。

 トーナメント制覇後の構想はいろいろ持っていて、まだ未確定の部分もあるという那須川だが、「そろそろ自分が旅立つときがきたのかな」と、いよいよ自身が海外のリングに上がることを示唆。

 真の世界一を目指し強敵を迎える心構えの那須川は「今後の自分の動きを見て欲しいなと思います」と、格闘技界をリードする一人として、新たなステージへの挑戦を目指すと宣言した。

☆9.16 RISE 全試合順・対戦カード、イベント情報はこちら

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