2019/09/30（月）UP
（最終更新：2019/09/30 20:27）

ガラガラ声で会見に出席した佐々木は明日10月1日にのどの手術を受ける予定だという(c)AbemaTV

　11月24日（日）神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ～よこはまつり～』の第3弾対戦カード発表が、30日都内で行われた。

　スーパー・ライト級のスーパーファイトでK-1 WORLD GP第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント準優勝・佐々木大蔵（29＝K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）と、第7代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者・鈴木勇人（29＝K-1ジム五反田チームキングス）の対戦が決定した。

KRUSH王者としてK-1に殴り込みをかける鈴木は「K-1タイトルまで最短で」と早くもタイトル戦線に名乗りを上げる(c)AbemaTV

　佐々木は2008年のK-1甲子園ベスト8の実績を引っ提げ翌年5月にプロデビュー。2016年にKrushライト級王座を獲得する活躍を見せた。2018年11月に第3代K-1スーパー・ライト級王座決定トーナメントに参加すると惜しくもゲーオ・ウィラサクレックに敗れるも準優勝。今年3月の「K’FESTA.2」で安保瑠輝也に判定で敗れるも、6月に”外敵”不可思のK-1デビュー戦の相手を務めTKO勝利を収め存在感を強めている。

　対する鈴木はK-1アマチュア無敗の実績を誇り2016年12月にプロデビュー。今年1月にKrushスーパー・ライト級の王座を獲得した。8月にはK-1旗揚げから活躍してきた左右田泰臣を挑戦者に迎え、延長判定を制して防衛を果たした。

佐々木（右）は今年6月に”外敵”不可思を迎撃しTKO勝利

　鈴木は今回がK-1本戦への初参戦。念願のK-1出場を迎え「自分のことを知らない人がほとんどだと思います。自分はK-1のベルトを最短で獲りに行きます」といきなりのベルト奪取宣言を披露した。
　それを受けた佐々木のコメントに注目が集まったが、佐々木の口から出てきたのはまるでのどを潰したかのようなガラガラ声。なんとのどぼとけの骨を折ってしまったため、明日10月1日に手術を行うことになったという。出場も危ぶまれるかと思われたが、「試合までには万全の状態にして鈴木選手と戦いたい」とKRUSH王者を迎え撃つ意気込みを見せた。

　鈴木は佐々木の印象を「世界2位になっているので強いとは思いますが、サウスポーが得意ではないのかな」と弱点をズバリと指摘。それを受けた佐々木は「サウスポーが苦手と言われましたが、そうかもしれません」とニヤリと笑顔を見せたが手の内は見せず。「（鈴木は）長身でリーチが長く、左ミドルが走っている選手」と冷静な分析を見せることも忘れなかった。

鈴木（左）はK-1旗揚げからの古豪・左右田（右）を8月に延長判定で撃破しKRUSH王座防衛を果たした

　両者の立ち位置を見れば、K-1の第一線で活躍する佐々木のポジションをKRUSHから上がってきた鈴木が奪いに行く構図となるこの一戦だが、佐々木は「特になんとも思わない」と追われることを意識していないと語る。しかし鈴木を軽視しているというわけではなく、「鈴木選手はKRUSHのチャンピオンとしてすごく強いと思うので、鈴木選手への勝ち方で王座に挑戦できる権利があるかなと思う」と”王座挑戦権”を争う価値がある一戦と認識。今年3月に敗北を喫した安保瑠輝也との再戦のためにも乗り越えなければならない強敵との見方を示した。

　来年3月に開催が決定しているK-1最大のイベントである「K’FESTA.3」。ここで安保へのリベンジを果たすため、佐々木は「まずこの一戦はしっかり勝たないといけない」と気持ちを引き締める。鈴木もまたK-1のベルトに向かい「一個一個勝ってベルトが手に届くところまで行きたい」とタイトル戦線への名乗りを上げる気概を見せた。

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