【RIZIN】川尻達也「悔しいけどスッキリ」引退は否定
10月12日(土)大阪・エディオンアリーナ大阪で行われた『RIZIN.19』でパトリッキー・”ピットブル”・フレイレ(33=ブラジル/ピットブル・ブラザーズ)に1R、1分10秒でTKO負けを喫した川尻達也(41=日本/T-BLOOD)が、試合後の会見に臨んだ。
フレイレの印象をひと言「強かった」と開口一番に表現した川尻。フレイレの飛びヒザ蹴りをこめかみに受けたのち、ハーフガードからパウンドをもらい続けレフェリーストップという一方的な展開となったが、川尻はそのパンチの硬さに驚いた様子。ピットブルの爆発力に屈した川尻だが、その相手を前にして引かずに前に出続けたことを自身で評価したいと話す。
20代でPRIDE、30代でDREAM、そして40代で今回のRIZIN。各年代で日本を代表するプロモーションのライト級トーナメントに参戦してきた川尻だが、その都度、五味隆典をはじめ強敵を相手に苦渋を舐めてきた。川尻にとって3度のトーナメント参戦とは何だったのか。
「20代の時は自信満々で自分が負けることは1ミリも考えられないし、絶対に俺が世界で一番強いんだっていう傲慢な、自信満々で臨んで五味隆典に負けて、自分の器を知りつつやっぱり世界一になりたくて。30代のDREAM。それでも勝てなくて」。
この言葉を区切りに言葉に詰まった川尻は過去に思いを馳せ、思わず涙を流す。
「自分の器を自分が一番わかってたけど、それでも世界で一番の夢を見てやってたんですけど。40代のRIZINで諦めきれなくてラストチャンスと思ってやったけど、やっぱりそういう器じゃなかった」
自身の集大成として臨んだ今回のトーナメントを終え「悔しいけどある意味スッキリしてますね」と気持ちを整理している川尻。総合格闘技を始める以前に格闘技のキャリアがないこと、重要なタイミングにおいて勝てないこと、総じて自身を「持たざる者代表」と表現しながら「いつかは報われるかなと思ってやってますけど改めて甘くない世界だなって。それが魅力でもあるんで格闘技最高だなと思いました」と、これまでのトーナメント参戦を、ひいては自身の格闘技から得た経験を話してくれた。
現役続行を問われた川尻は引退を否定。今後も選手生活を継続しながら、ゆくゆくは自身のジムを持つことを目標に活動を続け、そのジムで格闘技の厳しさとその裏にある楽しさを伝えたいと話し会見を締めくくった。
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