【ボクシング】元キック女王・松田玲奈が強豪に敗れ東京五輪消滅「もう少し続けたい」
2020年東京オリンピックのボクシング代表選考を兼ねた第18回全日本女子ボクシング選手権の大会2日目、成年フライ級の準々決勝に元キックボクシング王者の松田玲奈(葛飾クラブ)が登場。
結果は世界トップクラスの和田まどか(福井県スポーツ協会)にポイント負けで敗退したが、ボクシングの公式戦がわずか2試合目だった松田の健闘ぶりにも温かい拍手が送られた。
和田は2011年と2018年の世界選手権で、ライトフライ級の銅メダルを獲得したエリート。サウスポースタイルからカウンターを当てるのが得意な選手だが、今日の試合ではそのプライドをあらわにするかのように近距離での打ち合いに身を投じる。その中で、初回、カウンター気味の右フックをクリーンヒットし、松田からスタンディングカウントを奪った。
なおも勢いに乗って攻めていく和田に対し、松田も1回戦から効果的だった左フックと右ストレートを当てる。
両者は最後まで激しくパンチを交錯させ、採点は28対29、27対30、27対30、28対29、27対30で5者とも和田を支持した。
和田は松田について「もっと力任せでガチャガチャ攻めてくると思ったけど、正攻法で勝負して来て、その完成度が高かった。そのあたりにキックボクシングで鍛えられた強さを感じた」とコメント。和田自身も空手からの転向組だったので、競技を変える難しさを痛感していると、松田の挑戦心を讃えた。
試合後の松田は「もちろん勝つ気満々だった。右ストレートは効かせた手ごたえがあったし、もうちょっと手数を出したかったけど、うまくいかなかった。悔しいけど、ボクシングをこの3年間やって楽しかった」とコメント。東京オリンピックには可能性がなくなったが、今後の方針については「もう少しボクシングを続けたい気持ちが残っている」と言うにとどめた。
松田は2024年のパリ五輪を目指すのか、プロボクサーになるのか、今後の動向が注目される。
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