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【イノベーション】“不沈艦”マサ佐藤「打ち合いの中で追い込む」、岡山名物・翔貴はアップセット狙う

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2019/11/17(日)UP

1回戦で”不沈艦”マサ佐藤(左)と対戦するのは地元岡山の翔貴(右)

 11月17日(日)、岡山市総合文化体育館メインアリーナで開催される『JAPAN KICKBOXING INNOVATION 認定 第6回岡山ジム主催興行』。本大会で開催される「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kg賞金トーナメント」に出場するマサ佐藤(32=名護ムエタイスクール)、翔貴(23=岡山ジム)のインタビューが主催者を通じ届いた。

 佐藤は圧倒的な耐久力を武器にどんな相手にも立ち向かう沖縄の雄。中国のメジャーイベント「英雄伝説」トーナメント制覇を手土産に2018年2月に「KNOCK OUT」参戦。”名勝負製造機”と名高い水落洋祐と真っ向から打ち合い、何度も重いパンチを被弾しながらも一歩も引かずにヒジでカットを奪い逆転TKO勝利を収めその名を轟かせた。

佐藤は2018年2月に水落(右)の豪打を耐えきりヒジでTKO勝利、これが佐藤の出世試合となった

 佐藤は「英雄伝説」のトーナメントに参加し、16名の山を勝ち抜き優勝を果たすも、その大会は1日2試合を2回行う形式。今回は1日3試合を行う今回のトーナメントであり、「そればっかりか1回戦からヒジがあるんですから」と過酷なルール。「そんなトーナメント聞いたことがない」と驚きながらも、タフさを売りにする佐藤は怖気づく様子はない。

 佐藤は「頭部を打たれて効いたことがない」と豪語するほど圧倒的な打たれ強さを誇る。打たれながらも常に前進を止めず、後半に向けて徐々に調子を上げていく佐藤のファイトスタイルはヒジ有りの3分3Rとは決して相性が良くない。「前に出て打たれてもぶっ飛ばすのが俺の持ち味」としながらも、「近づきすぎないように注意」とヒジの距離は警戒。また「最初から手数を出さないようにしないと」とスロースターターゆえのペース配分には注意を強める。

昨年9月にKNOCK OUTで対戦しTKO負けを喫した山口(左)と決勝での対戦を望む

 1回戦の相手は急遽参戦が決定した岡山名物・翔貴。唯一の地元からのエントリーとなる翔貴に「下の階級からだろうが油断はしてないですよ」と警戒。回転ヒジといった殺傷力の高い技を警戒しつつも「打ち合いの中で追い込んでしっかり仕留めたいです」と攻略のイメージはできているようだ。

 準決勝は水落洋祐vsタップロン・ハーデスワークアウトの勝者と。2018年2月「KNOCK OUT」で水落のラッシュを耐えきりヒジでカットし劇的な逆転TKO勝利を収めた一戦は佐藤の出世試合となり、その後ビッグマッチに次々と出場するようになった。当然佐藤は「水落さんが出てきてくれたらドラマティックですよね」と水落の勝利に期待。さらに決勝で2018年9月に「KNOCK OUT」で敗北した山口裕人と対戦となれば、「KNOCK OUTで紡いできた物語の続きになる感じ」と歴史を感じさせるストーリーが実現する。ライバルたちの奮起に期待しながらも、まずは自分自身の目前の試合。「翔貴戦をしっかり勝つこと」を実現し、「KNOCK OUT」から続く長いストーリーの完遂を目指す。

”岡山名物”翔貴は2018年9月に栗秋(左)と引き分け勝負強さを見せた

 対する翔貴は今回唯一の地元からのエントリー。「岡山の名物は、桃、マスカット、そして、オレ!」を売り文句とし、昨年9月には「KNOCK OUT」に参戦。58kg契約で栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)と引き分ける奮闘を見せた。当初このトーナメントには久保政哉(Team hippo)の出場が予定されていたが、久保が契約している海外プロモーション「GLORY」との契約を理由に出場を辞退。急遽翔貴の出場が決定した。

 普段のインタビューでは何を置いても売り文句から入る翔貴だが、今回は「口先だけのパフォーマンスは封印して『漢(おとこ)を魅せる!』がテーマ」とビッグマウスを封印。昨年の岡山ジム興行で行われた59kgトーナメントで岩城悠介に3RTKO負けを喫し1回戦敗退したこと、最愛の母の永眠と多くのことが重なり、当時「心と身体が壊れて闇に入っちゃった」と自分を見失っていたことを告白。しかしそんな中でも周囲に応援してくれる人々がおり、「男を上げなきゃならない時が来たなって!」と奮起できたという。

昨年の59kgトーナメントでは岩城(右)に敗北し「心と身体が壊れた」翔貴だったが、周囲の支えで持ち直し「漢(おとこ)を魅せる」と誓う

 これまではスーパーフェザー級(58.97kg)で戦っていた翔貴だったが、「練習が体重を落とすためになった」と相当な減量苦に。今回は65kgと相当なウェイトアップだが、「強くなることに集中できるからもうバリバリ」と手ごたえを感じているという。

 翔貴から見て「ぶっちゃけヤバい」というトーナメント出場メンバー。翔貴は気圧されることなく、「優勝は目指すけど、まずはここに全力ブッぱなします!」と1回戦のマサ佐藤戦に全力で当たると覚悟を見せた。

 ビッグマウス封印宣言したものの、徐々にテンションが上がってきた翔貴。「デカいことは優勝したら言うたります!」と、優勝の暁にはマイクでビッグマウスを炸裂させるという。怪物揃いのトーナメントメンバーに対し「僕なんかマニアや関係者からすれば『なんだコイツ?』くらいのもん」と格の差を感じるという翔貴だが、「咬ませ犬がバケモン喰いちぎるとこもお楽しみに!」と意欲は十分。地元の誇りを背負ったアップセットに期待したい。

▼第4試合 セントラルグループ presents 岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kg賞金トーナメント 1回戦(A2ブロック) 3分3回戦(延長1ラウンド) 
マサ佐藤(名護ムエタイスクール/英雄伝説64kg級アジア王者、西日本統一ライト級王者、蹴拳ムエタイライト級王者、DBSライト級王者、元RKAライト級王者)
vs
翔貴(岡山ジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/元ルンピニー日本フェザー級王者)

☆11.17 イノベーション 試合順・対戦カード、イベント情報はこちら

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