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【極真 世界大会】全日本王者の上田幹雄が102kgに増量「極真で一番強い男に」16年ぶり王座奪還なるか

2019/11/21(木)UP

上田幹雄が日本王座奪還に決意、最強の極真を見せることができるか

 11月22日(金)23日(土・祝)24日(日)武蔵野の森 総合スポーツプラザ(東京都調布市)において極真会館主催『第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』が開催される。

 体重無差別で行われる4年に一度の開催の世界大会、世界各国から男子166名の中で日本代表選手19名。その日本選手の中でも優勝候補の最右翼と言われるのが上田幹雄(24)だ。前回4年前の世界大会ではベスト8、来年五輪に採用されているポイント制の空手の17年度全空連ナショナルチームにも選抜されたのもプラスし、稽古方法や戦い方にも幅を広げた。同17年の世界ウェイト制軽重量級では3位に食い込み、昨年の全日本では初優勝と、この4年間で力をつけてきた。大型外国人選手がひしめく中、上田は身長187cmと体格にも恵まれるが、体重は昨年97kgだった体重を102kgに上げて今大会に挑む。

昨年の全日本では決勝で元全日本王者の鎌田翔平をこのヒザ蹴りの連打で場外に出し延長戦判定で初優勝を飾った。

「単に筋肉を付けて身体を大きくするだけだと空手の動きに支障が出るので、空手の基本稽古と移動稽古をしっかりやり込んで、付いたパワーを身体の動きに活かせるように稽古してきました」と上田。
 今年の夏頃まで体づくりに集中し7月後半から強化合宿などで追い込み持久力もつけた。大きな外国人選手を意識して体重を増やしたものの、本番の試合で動けなくて敗退するという選手もこれまで見られたが、上田は「そうならないように意識して稽古してきました」と言い、トレーニングで付けた筋量や水分量が自分の身体に馴染んできていると、コンディションに自信を持つ。

前回(15年)の世界大会の準々決勝ではこれまでの激闘で、すでにダメージが蓄積。ベルコジャ(フランス=右)の下段回し蹴りで上田はうずくまり一本負け。タンカで運ばれた。トーナメントのディフェンスの重要さを知った一戦となった

 この世界大会は体重無差別のトーナメント。優勝まで3日間で8回戦わなければいけない。勝ち上がるたびにダメージを負っていたのでは途中で力尽きてしまう。彼は試合に向けディフェンスも心がけた。
「極真空手ですから理想とするのは一撃必殺ですが、いきなり技を出して相手が倒れるわけではないので、徹底して心掛けたのはきちんと相手の技を受けて返すということです。相手を認め、調和していく中で、タイミングを読んだり、カウンターを取ったり、相手の隙やわずかなミスを的確に捉えたりすることが倒すことに繋がるという意識で技術を高めてきました。前回の世界大会は受けて返すというより、自分の攻撃だけを一方的に相手にぶつけていくようなスタイルだったと思います。それだと実力差のある相手には勝てても、レベルの高い相手には通用しません」と4年前、準々決勝でダメージが蓄積し、下段回し蹴りで一本負けしてしまった反省を今回に生かす。

 海外選手はフィジカルもメンタルも強く、彼らに小手先の技は通用しないという上田。彼らに対するには、「きちんと練り込まれた技で、相手の急所に正確に当てなければ、彼らを効かせることはできません。彼らの強い攻撃を受けて、慌てて手数に頼る組手になってはいけない。以前の自分がそうだったから分かるのですが、仮に一度それで勝ったとしても、本当の強さで勝ったということにはなりませんし、それは最強を目指す極真空手の本質とは違うものです」とこれまでの経験から誰と対戦しても普遍の強さを目指す。

 9月の強化合宿では増田章氏(57=91年世界2位、100人組手完遂者)の講習会が行われ、上田選手が増田師範の指導の相手を務め、最後に増田師範と試合形式で組手も行った。
「自分は増田師範と松井館長の試合や師範の百人組手の映像を何度も観ていますし、極真の歴史を作ってこられた人の指導を受けることができて光栄に思います。実際に組手の相手を務めさせていただき感じたのは、増田師範の攻撃は一つの点に威力を集中させるやり方で、本当に一撃を追求している突き蹴りだということ。自分を観て、相手を観て、急所の一点に正確な技を決めれば相手を倒すことができる。世界大会を前にして自分の空手の方向性を定める上で大きな収穫になりました」と意識の部分でも収穫になったと話した。

今年9月、講師の増田章氏に果敢に組手に挑んだ上田(右)

 前回の大会(15年世界大会)ではイリヤ・カルペンコ(32=ロシア=13年世界ウェイト制軽重量級3位/182cm、90kg)に再延長まで戦い判定勝利。そこで消耗しダメージを負って次の準々決勝で敗退。そのカルペンコと4回戦(3日目の初戦)で対戦する。上田はカルペンコ戦を大きな山となりそうだと語る。
「まさか今回戦うチャンスがあるとは思っていませんでした。自分は4年前の負けをずっと引きずっている部分もあり、そのけじめを付ける意味でも、また4年前の自分を越えていく意味でも、カルペンコ選手に勝つことでその先の未来が開けていくように感じています」と語った。そのカルペンコにできるだけノーダメージで勝つことができれば、優勝まで残り4試合だ。

 「前回の世界大会で自分は最後の日本選手となって多くの方々の期待を背負って準々決勝を戦い、その期待を裏切る形で惨敗を喫しました。日本代表としてその責任は今でも強く感じていますし、その時にはっきりと目標を決めました。『次の世界大会で、極真で一番強い男になりたい』と。その思いだけでこの4年間を過ごしてきて、昨年は全日本大会で優勝することができました。4年前の責任を果たし、松井館長や木山監督が証明したように、全日本チャンピオン=世界チャンピオンという空手母国である日本がもう一度世界でリーダーシップを発揮できる時代を築いていきたい。そして、極真空手が「地上最強」と言われた大山総裁の言葉を証明できるような戦いを目指していきたいと思っています」と意気込んだ。

 日本が16年ぶりに王座を獲得することができるか。

 上田を含む4強として17年全日本王者の髙橋佑汰、16年全日本王者の鎌田翔平、昨年の全日本3位の荒田昇毅がおり、男子全19名で王座奪還に挑む。

[日本選手4強]
・鎌田翔平(32=東京城西支部/186cm/95kg/16年全日本優勝、17年世界ウェイト制重量級優勝)
・髙橋佑汰(26=東京城北支部/180cm/95kg/17年全日本優勝、17年世界ウェイト制軽重量級2位)
・上田幹雄(24=神奈川横浜北支部/187cm/102kg/18年全日本優勝、17年世界ウェイト制軽重量級3位)
・荒田昇毅(32=千葉中央支部/183cm/100kg/18年全日本3位、13年世界ウェイト制重量級優勝)

☆11.22〜24 第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会イベント情報はこちら

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