【ONE】秦アンディ代表が2019年を「まだ認知足りない」と総括、2020年の展望を語る
2020年1月10日(金・現地時間)タイ・バンコクにて開催される『ONE: A NEW TOMORROW』に向けた会見イベントが、20日都内にて開催。ONE Championship日本支社・秦アンディ英之代表が2019年の振り返りと2020年の展望について語った。
ONE Championshipは2019年3月に日本初上陸。多数の来場者によりイベントは大盛況、視聴者も世界中で4,200万人と過去最高の成績を収めたという。その後日本国内ではABEMA、テレビ東京といった放送メディアや、修斗、パンクラス、新空手といった競技団体との交流を密にし、パートナーシップを強化。10月13日の両国大会ではONE史上初の同日2興行を開催。
ONEチャンピオンシップはアジアの全ての主要国にて、毎週無料のテレビ放送とデジタル・プラットフォーム放送を実施しているが、この両国大会の放送に合計8,500万人の視聴者数を数える成功を収めている。
しかし秦代表はこの現状を踏まえて「まだ認知が足りない」と、さらなる拡大の余地があると断言。両国大会の観客の感想に触れ「実際に見に来た人には大変好評なので、それをどう広げていくか」がONEの課題と語った。
ONEでは視聴者のプロフィールから性別、年齢、ライフスタイルなどの様々な情報を抽出し、今後のアプローチを計画。「多くのデータを揃えながら、ONEが格闘技のためにできることを広げていく」と業界へ貢献を重ねながら、「選手が戦える場所を広げていく」ことを通じ”ヒーローを世に送り出す”というONEの思想を実現していくと語った。
2020年のONEは、1月10日のバンコク大会を皮切りに、6月20日までは大会日程が決定。4月に日本大会が予定されていたが、オリンピック後にスケジュールを変更している。この変更について秦代表は「オリンピックの波を上手く活用し、最高の大会をデリバリーするため」と説明。下半期に移動させたことで生まれた準備期間に触れると、「時間を財産として最大級の大会を開催できるよう、下期に向けて力をつけていく」とさらなる進化を目指すという。
また、ONEの大会のピラミッド構造も強化。現在行われているONE Championship、キックボクシングのSuper Seriesを頂点とし、人材発掘リーグである「ONE WARRIER SERIES(OWS)」、国にスポットを当てた「ONE HERO SERIES」、さらにONE主催のトライアウトや提携団体とのコラボといったイベントも強化していくという。
ここでONEと提携中の新空手から久保坂左近館長が登壇。久保坂館長は全日本グランプリの王者である有井渚海(及川道場)、基山幹太(Kick Lab)の2名の選手がシンガポールのEVOLVEジムの合宿へ参加し、10月のOWSに参戦し勝利。OWS主催者からも高い評価を受け、継続参戦が決定したことを報告した。
久保坂館長は「地方選手からもONEに出たいというような声が聞こえるほど、広がりを感じている」とその影響力を評価。秦代表と握手を交わし、さらなる発展を誓い合った。
その他、ONEは総合格闘技のオリンピック競技化を目指す非営利団体「GAMMA」と提携し、総合格闘技の裾野の拡大に尽力。さらに事業の多角化の一環としてeスポーツへ参入。シンガポールのインドアスタジアムで大会を行う規模に成長を見せている。
秦代表が語った展望は大きなものだったが決して夢物語ではなく、ONE Championshipが来年に向けさらなる広がりを見せることに、大きく期待が寄せられた会見となった。
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