【RISE】初防衛の紅絹「別人だった」と平岡琴を称賛、勝利の鍵はベルトへの執念
2月11日(火・祝)東京・新宿FACEにて行われた『RISE GIRLS POWER 2』。本大会のメインイベントでRISE QUEENアトム級王座の防衛に成功した紅絹(NEXT LEVEL渋谷)が試合後インタビューに応じた。
紅絹への挑戦者はデビュー前から親交のある平岡琴(TRY HARD GYM)。紅絹は左のオーバーハンドフックでペースを握りながらも、3Rに平岡の後ろ回し蹴りを浴びダウン。その後5Rにダウンを奪い返す一進一退の攻防の末、全ジャッジ1点差の接戦を制し、初防衛に成功した。
紅絹は改めて平岡について振り返ると「別人でした」と、かつてプロデビュー時に相談に乗り、技術指導も行ったという平岡ではなかったと感想を述べた。「ノッている選手は技術以上のものを出してくる。疲れの溜まる後半も勝つぞという顔をしていて、ラスト10秒も来るぞと思っていました」と、ベルトに掛ける執念を感じたという。
3Rにもらってしまったダウンについては「本当に平岡選手が凄かった。前半は圧に持っていかれて蹴りをもらって倒れちゃった。効いています。まだ揺れています」と相当な衝撃だったことを告白。「やっちゃったなー、見事としか言えないです」と改めて平岡の一撃を称賛した。
その強敵を迎え撃ち、再びベルトを巻いた紅絹。試合前のセレモニーでベルトを返還した際は「渡したときに『やだな』って思ったんです。一瞬でも」とベルトへの強い想いを実感。「ダウンの瞬間もっと遠くに行ってしまい『それは絶対嫌だ、何が何でも奪い返してやる』と。髪引っ張ってでもという心境でした」と並々ならぬベルトへの執念が勝利を引き寄せたことを感じさせた。
自らが奪った5Rのダウンは「今日は救われましたね」とラッキー気味な裁定と捉えている様子。しかし「王者として今(ベルトが)腰にあるので、それは胸をはらないといけないな」と、改めて気持ちを引き締めて見せた。なお、紅絹がダウンを奪ったのは2013年6月のノンビー・ルークメーランプーイ戦以来、実に6年半ぶり。「今年はダウンを取れるように」と、“倒せる猛牛姉さん”にも意欲を見せた。
改めて試合の感想を問われると、紅絹は「歳を重ねるごとに出来ることは増えてくるので、安全に戦うようになっちゃいましたけど(今回は)それを崩したくて。ダウンをもらってダメージ大きいですけど、自分の中ではこういう試合の方がやりがいがあるというか、生きがいになるというか、面白い。今日は楽しかったです」と、満足げ。RISE QUEENのベルトを守れたことには「その肩書だけは神村エリカを超えました」と誇らしげな笑顔を見せた。
本大会の前半には女子高生を含む多くの若いファイターが登場。彼女たちを見た紅絹は「頼もしいと思ってたんですが、今回のこの結果を見てヒヤヒヤし始めました」と若いパワーを警戒。特に同じ46kgに出場し、“ムエタイ才女”伊藤紗弥をKOで下したAyaka(健心塾)については「写真撮って下さいと言われたときにベルト見てましたね」と、早くもターゲットとされていることを実感したという。
次回のRISE GIRLS POWERは7月の新宿FACE大会を予定。そこへの出場もやぶさかではない紅絹だが「大きい大会も出たいんですよね」と主催者へチラリと目線を送る。4月には大阪、6月には横浜の大会場での開催を予定するRISE。そこへ出場し「RISE GIRLS POWERあるよ、というのを伝えたい」と、女王として自ら大会アピールの役割を果たす構えを見せた。
☆2.11 「RISE GIRLS POWER 2」試合結果はこちら
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