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ジャパンキック王者たちが他団体の王者クラスと、団体の意地を賭けた対抗戦

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2020/02/25(火)UP

ジャパンキックとNJKFの若き王者同士の対決

 3月15日(日)東京・後楽園ホールにて開催される、ジャパンキックボクシング協会主催『KICK Insist10』の全対戦カードが決定した。
 今回はジャパンキックの王者たちが、他団体の王者クラスを迎える対抗戦的な大会となる。

 メインイベントはジャパンキック バンタム級王者・翼(23=ビクトリー)が、NJKFバンタム級王者・一航(18=新興ムエタイ)を迎えての交流戦。54kg契約の一戦(3分5R)となる。

右ストレートを入れる一航

 翼は9戦8勝(4KO)1分と無敗のまま、昨年11月大会にバンタム級を初戴冠。”戦う鍼灸師”のニックネームどおり、自ら鍼で体調のケアや、試合のケガを治癒する”活殺自在”を地でいくファイターだ。

 対する一航は、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者・大田拓真の実弟。昨年11月にNJKFバンタム王座を獲得した、卒業を控える高校3年生だ。WMCムエタイ日本バンタム級王者でもある若き実力者である。

 強敵を迎える新王者・翼は、相手の一航に「相手は二冠のチャンピオンで勢いもあり、幼い頃からキックやってるので僕よりも格上。楽しみと恐怖が半々くらいある」としつつ「破壊力は僕のほうがある」と威力に自信を持つ。

 また、ジャパンキックの顔とも言えるフライ級王者・石川直樹(治政館)は、幼少時からタイで活躍し、タイの地方タイトルなども獲得しているリュウノスケ・ウォー・ワンチャイ(ウォー・ワンチャイ・プロモーション)と対決する。63kg契約の一戦(3分3R)。

ヒジ・ヒザ地獄で攻める石川

 石川はリュウノスケに対し「綺麗なムエタイスタイルなので、ぐちゃぐちゃにしてやります」と豪語。得意の「ヒジかヒザで倒します」と言い放つ。

 対するリュウノスケは「(石川より)全てにおいて勝っている」と自信を持つ。
 さらに「今まで石川選手が積み上げてきた物全てを奪いに行く」と下克上を宣言した。

 また、1月に新王者となったばかりのライト級王者・永澤サムエル聖光(ビクトリー)も、前J-NETWORKライト級王者・まさきラジャサクレック(34=ラジャサクレック)と、63kg契約(3分3R)で対決する。

 念願の王座を強打のKO勝利で勝ち獲った永澤は、蹴拳ムエタイ王座も獲得しているテクニシャンのまさきを攻略出来るか。

細田はフライ級1位、44歳・松崎は若手の牙城を崩せるか

 さらに、ジャパンキック協会所属ジムでありながら、今回が初の参戦となるスック・ワン・キントーン フライ級王者・細田昇吾(22=ビクトリー)は、元REBELS-MUAYTHAI二階級制覇など4冠を経験した松崎公則(44=STRUGGLE)と対決する。51.5kg契約の一戦(3分3R)。

 細田はジュニアキック出身で、早稲田大学法学部に通うエリートキックボクサー。試合の10日後に卒業式を控え、勝って晴れの門出を迎えられるか。

大崎孔稀と激闘を繰り広げる松崎

 対する松崎は44歳の現在も、コンスタントなペースで試合に出場し続ける”中年の星”。前戦はフライ級王者・石川直樹にTKO負けを喫したが、フライ級1位の細田に借りを返したいところだ。

 松崎は細田の印象を「若くてスピードがある印象です。しかも、学歴が高い…」とコメント。松崎は大学卒業後、うつ病になり引きこもった経験もある。エリートの実力者を、這い上がってきた経験とテクニックで崩せるか。

■全対戦カード・試合順はこちら

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