【RIZIN】白鳥大珠、元K-1王者・大雅との対決が「“過去1”楽しかった試合」ダウン応酬の大激闘(動画あり)
国内MMAメジャー団体である『RIZIN』が「ファンが選ぶベストバウトTOP10」を公式Twitterにて発表、YouTubeで試合映像を公開している。
5月8日までに第10位から第3位が発表され、MMAの試合が並ぶ中、唯一キックボクシングの試合が第7位に入賞した。昨年10月大阪・エディオンアリーナで開催された『RIZIN.19』において、「第4試合RIZIN キックボクシングルール 3分3R(62.0kg)」で行われた、白鳥大珠(24=TEAM TEPPEN)vs大雅(23=TRY HARD GYM)の一戦だ。
この試合を楽しみにしていたキックボクシングファンは多かっただろう。なぜなら、この2人はお互いにRISE、K-1と異なる団体でトップファイターとして頂点を極めたファイター同士だからだ。
白鳥は、昨年2月に秀樹を破って第5代RISEライト級王座を戴冠。その後は「RISE世界トーナメント(-61kg)」に参戦して、海外の強豪に2連勝し、9月には梅野源治を破り世界王者に輝いてRISEの顔となった。ルックスの良さから、“キックの王子様”と言われており、ファンからは“王子”の名で親しまれている。
大雅はサウスポーから繰り出されるフットワークと爆発力を武器に、2012年にKrushでデビューし、14年にKrush-55kg王座を戴冠。その後は、K-1で武尊や卜部功也などの強豪選手と凌ぎを削り、17年2月に卜部弘嵩を下して念願のK-1スーパー・フェザー級(-60kg)世界王者に輝いた。
その後は、1年ほど試合が出来ない時が続いたが、RISEに舞台を移して白鳥と同じトーナメントに参戦。1回戦に勝てば次は白鳥戦だったが、ムエタイの強豪・セクサンに判定負けして、両者の対戦は実現しなかった。念願の対戦と言っても過言ではない好カードだ。
1Rは、豪快な左のフックをふるっていく大雅に、白鳥がドンピシャで左から右とカウンターのフックをヒットさせて、先制のダウンを奪う。2Rは序盤から、白鳥が左ストレートやパンチからのヒザ蹴りを効果的に当てていき、大雅は2Rまでで合計3回のダウンを喫する。
このまま白鳥の圧倒かと思われた2Rの残り30秒、大雅が吹っ切れたように笑顔を見せてパンチの打ち合いに持ち込もうとする。K-1からの移籍後は思うような結果が出せずに苦しい時期が続いていた大雅だが、大舞台での待ち望んでいた相手との対戦に“笑顔”が吹きこぼれたのかもしれない。
3R開始早々、1Rには空を切っていた大雅の大振りの左フックが白鳥の顎をかすめ、ついに白鳥がダウン。会場が大歓声に沸く中、大雅がさらに左ボディ左ストレートと追い立て、コーナーに詰めてパンチをまとめると、今度は白鳥が笑顔で応戦する。最後まで、両者は手を止めることなく、男の拳の語らいをファンに見せてくれた。
白鳥は、この一戦を「過去1楽しかった試合かな」と振り返っている。これまでに、梅野源治やセクサン、秀樹などのトップ選手と拳を交えてきた白鳥だが、この試合は彼にとって特別な戦いになったに違いない。
大雅がRIZINで倒すことを目標に掲げている、白鳥と同門のRISE世界フェザー級王者・那須川天心(21=TARGET/Cygames)は、試合の当日に「白鳥大珠vs大雅 2人とも勝ちだ!!!」と両者の激戦を称賛している。
この試合の約2ヶ月後、2人は19年大晦日の『RIZIN.20』で再び対戦することになる。試合は2Rの終了間際、打ち合いでは大雅が大きく円を描いた左フックを白鳥にヒットさせ、白鳥も打ち返して10月と同様に激戦を予感させる。しかし、2R中盤に白鳥が放ったヒザ蹴りが大雅の左目辺りを切り裂き、続行不可能と判断されて白鳥のTKO勝利。
試合後のマイクでは、白鳥が「大雅選手はこんなもんじゃないと思ってます。またいつかやるときがあったら完全決着をつけましょう」とコメント。大雅とは、大晦日で2回目の対戦だったが、いつの日かの再戦を示唆している。
2度の激戦を繰り広げたライバル関係とも言える2人で、今後のキックボクシング界、そして日本の格闘技界を熱狂させる姿に期待したい。
▼『RIZIN.19』白鳥vs大雅の試合動画
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