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【空手】コロナ対策に、ヘッドギアの飛沫感染シールドを独自開発=新極真会

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2020/05/19(火)UP

ヘッドギアの鼻と口の部分に割れない柔軟で透明な素材のインナーシールドをセットした

 格闘技といえば、相手と接近して行う競技のため新型コロナの飛沫感染が懸念されている。緊急事態宣言があけた地域のジムや道場などは、徐々に練習を開始。しかし、対面練習はしない、マスク着用などの試運転状態だ。

 そんな中、実際に打ち合うフルコンタクト空手の新極真会では、飛沫対策のひとつとしてヘッドギアのインナーシールドを独自開発した。
 極真空手の流れをくむフルコンタクト空手のほとんどは手による顔面攻撃はないが、顔への蹴りは可能。また、拳が顔に流れることもあるため、少年やビジネスマン、壮年などは、ヘッドギアでのスパーリングや試合が行われている。
 その、これまで利用されてきたヘッドギアに簡単に装着できるものだ。

透明なインナーシールドはこれ。保護テープをはがしヘッドギアに装着。そして上からスチールガードをつける。

 新極真会によると「ヘッドギアのスチール面の内側に装着して飛沫の低減を図ります。運動強度の高い組手競技に求められる通気性に配慮をし、シールド自体が破損しないように耐久性と柔軟性、そして透明度も維持するよう独自開発しました」とした。

 透明なシールドは鼻と口の部分が覆われるのみで視界は曇らない。シールド自体に呼吸をする穴はあいておらず、吐いた息は、目の部分や、左右の顎の部分から逃す。
 新極真事務局は開発経緯の一つとして「マスクをつけての練習は呼吸が苦しく、練習中に呼吸が早くなると十分な呼吸ができず、酸素欠乏症となり事故につながる可能性もある。これを皆さんに使ってもらえれば」と説明した。

ヘッドギアをつけて戦う少年拳士たち=新極真会ドリームカップにて

 価格は1枚660円と低価格で、今日から販売を開始する。多くの競技でも参考になりそうだ。

 新極真会では新型コロナ感染対策としてゴールデンウイーク明けに緊急事態宣言があけた地域もあることから、新型コロナに対応した稽古ガイドラインを発表したが、このインナーシールドで更に稽古しやすい環境を目指す。現在、このシリーズの抗菌版も開発中だという。

※購入、お問い合わせは新極真会まで

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