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【MMA】村田諒太と激闘のエンダムが総合格闘技へ転向、UFCファイターとも練習

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2020/06/10(水)UP

村田を攻めるエンダム。17年5月、判定勝利し正規王者に

 元世界ミドル級王者で村田諒太とも熱戦を繰り広げたアッサン・エンダム(36=フランス/カメルーン)がMMA転向を表明した。
 フランスのMMAプロモーションであるアレスFC(ARES FC)と契約を結んだ。アレスFCは昨年12月にセネガルのダカールで第1回大会を開催したばかりのアフロヨーロピアン(アフリカ系ヨーロッパ人)を中心とした新MMA団体。これから選手獲得に力を入れていきたい同団体にとってアフリカのカメルーン出身のエンダムは獲得したい逸材だっただろう。

 今年4月3日(現地時間)にはベルギーの8,000人収容のフォレスト・ナショナルで2度目の大会『ARES FC02』を開催する予定だったが、コロナの影響で同年10月30日(現地時間)に延期となった。

 この大会には昨年までUFCで活躍してきたノーディン・タレブ(39=フランス/14勝6敗)や、18年までUFCに参戦したジョン・モラガ(36=アメリカ/14勝6敗)や17年までUFCに参戦したヘクター・サンドバル(33=メキシコ)らの参戦が決定している。

UFCファイターのシリル・ガーヌにパンチを打ち込むエンダム(ARES FC YouTubeより)

 エンダムは6月8日(現地時間)に公開された同団体のYouTubeの中で契約書にサインするシーン、そして「ARESは私にとってフランスで最高のMMAプロモーションだ」と語っている。続けて同団体のアンバサダーであり、UFCヘビー級で現在6連勝中のシリル・ガーヌを相手に、ボクシンググローブでミット打ちを行なっている。

 同団体のフェルナンド・ロペス会長は「ARESでは、アフリカの才能、ヨーロッパの才能を育成することを目的としている。彼はカメルーンに戻ってボクシングを始め、最高レベルに行けることを世界に証明した。MMAを始めようとしている彼は、最高レベルでの試合が可能であることを世界に証明することだ」と語った。

村田諒太とフェイスオフするエンダム

 エンダムのプロボクシング戦績は37勝(21KO)5敗。暫定王者だったエンダムは17年5月に村田に判定勝利し王座奪取。同10月には村田がリベンジのTKO勝利を果たし、エンダムは王座陥落。翌18年12月の再起戦でWBCシルバータイトルを手にしたが、19年6月のWBA世界スーパーミドル級タイトルマッチでカラム・スミスにTKO負け。同年12月のノンタイトル戦で判定負けを喫していた。

 これからMMAトレーニングを本格始動すると見られ、今年10月『ARES FC02』でMMAのリングに立つエンダムの姿に期待がかかる。

▼【動画】エンダムがアレスFCと契約、UFCファイターとの練習も公開

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