【UFC】ミオシッチvsコーミエ3度目の因縁対決は互いに集中マックス、注目のオマリーは無敗記録を伸ばすか
8月15日(土・現地時間)アメリカ・ラスベガス”UFC APEX”では、PPV(ペイ・パー・ビュー)マッチとして『UFC252』が開催される。
メインイベントはヘビー級王者スティペ・ミオシッチ(37=アメリカ)vs前ヘビー級王者ダニエル・コーミエ(41=アメリカ)による、三度目の戦いになる。
ミオシッチは2016年にUFCヘビー級王座を獲得。アリスター・オーフレイム、フランシス・ガヌーなど強豪挑戦者を跳ね除け、UFCヘビー級史上初となる3度の王座防衛を達成した。
しかし18年7月に、UFCライトヘビー級王者であったコーミエに初回KO負け。コーミエは二階級制覇を達成した。
昨年8月、両者は再度対戦。ミオシッチが打撃戦で競り勝ち、4RTKO勝利で王座を奪還した。
ミオシッチはUFCで著名なファイターとなっても、以前から従事していた消防士を続け、現在も活躍している。新型コロナウイルスが拡大していた時期でも、緊急出動の初期対応者として働き続けていた。
海外メディアのインタビューでは「格闘技はなくなるわけではないけれど、皆がもう一度日常での安全を感じられるようになることが大事なんだ。ハードワークから逃げるつもりはないし、これは私の恩返しでもある」と語っている。
今回の試合については「この大きな試合で、皆が”史上最強の男”が決まると言っている。けれど試合後に何と呼ばれるかは気にしていない、どうでもいいことだ。今は勝ちにいくだけ」と集中しているようだ。
コーミエは昨年8月の再戦前には引退を公言していたが、最近では引退を示唆することはない。コーミエもまた「試合に集中しているんだ。試合後のことは考えていない。一番嬉しいことは、ベルトを腰に巻いてもらうことなんだ。それだけだ」と先のことは考えていないとする。
コーミエはミオシッチについて「彼のために3年連続で準備をしてきた。3年間も相手に集中していると、その人について多くのことを学ぶことができる。最初に試合を受けた時や2回目の時よりも、今日の方が彼と彼の能力に敬意を払うことができる。ライバルの関係とは、嫌なものだったよ。お互いに憎しみ合ってきた。けれど全てが終わった時には、彼に悪い感情を抱くことはないだろう」と3度目の因縁に決着をつけるとした。
アンダーカードでは、12戦無敗(UFCでは4勝)バンタム級の新星ショーン・オマリー(25=アメリカ)が参戦。マーロン・ベラ(27=アメリカ)と対戦する。
オマリーは180cmの身長と、天才的な当て勘を武器に、勝利のうち実に8つが1RKO勝利。回転系の蹴りやステップ、カウンターを多用した華麗なファイトスタイルでKO劇を連発する。
派手な髪型にSNSでのオシャレな私生活ぶりもあいまって人気が急上昇中だ。ネットではファンから「コナー・マクレガーの再来か」とも騒がれている。
前戦は今年6月で、元WEC世界バンタム級王者エディ・ワインランドを右ストレートで一撃KOした。
対するベラは14年にUFC参戦した歴戦の戦士で、UFC5連勝も経験。前戦は今年5月で、フェザー級に上げ判定負けしてしまったが、激闘でファイト・オブ・ナイトを受賞している。
強豪相手にオマリーは無敗記録を伸ばせるか。
また元UFC世界ヘビー級王者ジュニオール・ドス・サントス(ブラジル)vsジョルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)によるヘビー級戦も行われる。
ドス・サントスはUFCでミルコ・クロコップやロイ・ネルソンといったビッグネームを次々と撃破。11年には無敗のままUFC世界ヘビー級王座戴冠を果たした。18年から3連勝していたが、昨年強打のフランシス・ガヌーにKO負け、今年1月にもTKO負けした。今回再起を狙う。
ホーゼンストライクはキックボクシングで活躍、MMA転向すると18年にはRIZINにも参戦し勝利した。MMA無敗のままUFCに参戦すると全てKO勝利でのし上がるも、今年4月にはガヌーに1RKO負け。互いに再度羽ばたくため、負けられない一戦となる。
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