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【ONE】那須川天心との再戦を意識か、ムエタイ王者のロッタン「キック世界王者を目指す」

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2020/08/07(金)UP

 ONE Championship(以下、ONE)フライ級ムエタイ王者のロッタン・ジットムアンノンが、キックボクシング部門を合わせた2冠王者を目指すと宣言した。海外MMA専門情報サイト『Asian Persuasion MMA』が報じた。

ペッダムに強烈な左フックをヒットさせるロッタン

 ロッタンは7月31日に開催された「ONE:NO SURRENDER」のメインで、挑戦者ペッダム・ペッティンディーアカデミーとタイトルマッチを行い、2-0の判定勝利で、3度目のタイトル防衛に成功した。

 戦前にKO勝利予告をしていたロッタンだったが、試合序盤に左手を負傷したという。「繰り出したパンチが相手の頭部に当たり手を捻った。そこからしっかりとしたパンチが打てなくなった。レントゲン検査をしなければいけない」とコメント。今後について「3度も防衛に成功したので、次はキックボクシングの試合をしたい。相手は誰でもいい。キックの世界王者になりたい」と、ONEの2本目のベルト獲得に意欲を見せた。

2018年6月「RISE125」のロッタンとのタイトル戦、判定後コーナーに座り込む那須川天心。激しかった戦いをうかがわせる。

 現ONEフライ級キックボクシング王者はイリアス・エナッシ(オランダ/モロッコ)。ロッタンは今年4月に発表されたランキングで1位につけているため、いきなりタイトル挑戦の可能性も十分にある。ムエタイルールで有効な首相撲やヒジ打ちは、キックルールでは“反則”となり、ムエタイ王者がキックルールで結果を出せないケースが多く見らるが、今回のタイトル戦前に行ったフェアテックス・ジムでの合宿でボクシング技術が向上したロッタンが、キックルールで成功する可能性は高い。

 ロッタンは2018年6月に開催された「RISE125」の世界フェザー級タイトルマッチで那須川天心とキックボクシングルールで対戦。6Rにも及ぶ激闘の末に判定負けしたが、勝者の那須川が試合後のインタビューで、試合中に初めて恐怖を感じたことを告白していた。今年1月に開催されたONEバンコク大会後、那須川との再戦を熱望する発言をしたロッタンだが、キックルールに慣れたロッタンが那須川と再び対峙した時、結果はどうなるのか、気になるところだ。

 

 

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