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【KNOCK OUT】新王者スアレックがヒジなしルール王座にも意欲

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2020/09/14(月)UP

トーナメントを勝ち抜き61.5kg級王者となったスアレック(KNOCK OUT公式YouTubeチャンネルより)

 9月13日(日)東京・後楽園ホールにて行われた『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.2』の一夜明け会見が、14日都内にて行われた。

 第2部メインイベント[創世のタイガGRAND PRIX 61.5kg RED(ヒジあり)初代王座決定トーナメント決勝]で重森陽太(伊原道場稲城支部)を判定で下し、KNOCK OUT 61.5kg級王者となったスアレック・ルークカムイ(スタージス新宿)が会見に出席した。

 ライト級の実力者4名で争われた本トーナメント。1回戦で髙橋一眞を延長ラウンドでKO、決勝も重森と延長までもつれ込む激戦を繰り広げたスアレックが、KNOCK OUT初代61.5kg級王者の座を勝ち取った。

 真紅のベルトを肩に担いだスアレックは「優勝よかったです。レベルスが一番」と、史上初めてKNOCK OUTのベルトを巻いたレベルス王者らしくアピールした(スアレックはREBELS-REDライト級暫定王者)。

決勝でパンチを繰り出すスアレック

 初戦の髙橋戦の本戦は、髙橋の武器の多彩さに「ゆっくり見ていた」という戦略をとったものの「(本戦が)判定になって(延長戦は攻めて)行かないとだめだと思った」と、明確な決着を意識したという。
 決勝の重森戦では「縦ヒジが危なかったけど、ラストだから貰ったらしょうが無いと思った」と被弾も覚悟して前に出続けたことを明かした。

 今後については山口元気プロデューサーへ「BLACK(ヒジ無し)のトーナメントもやって欲しい」と要望しているというスアレック。「ベルトを守りたい」としながらも「ヒジがあるとヒジを心配しちゃう。ヒジ無しでどっちのパンチが強いかも試したい」と、KNOCK OUT 61.5kgの完全制覇を目指す構えを見せた。

1回戦では延長ラウンドで髙橋一眞からダウンを奪う

 本トーナメントの冠スポンサーとなった「創世のタイガ」の作者・森恒二氏は「昨夜は本当に素晴らしい試合が多く、私も感動させてもらった。勝者の予想がつかない激戦だった」とトーナメント全試合を絶賛。その上で「スアレック選手がパンチの破壊力、ムエタイのテクニック、キックの魅力を体現した試合を見せてくれた」と、王者となったスアレックへ称賛の言葉を贈った。

 一方で森氏は、これまでトーナメントやワンマッチへ賞金を提供している立場から、昨今の業界内におけるベルトの扱いに苦言を呈した。

冠スポンサーの森恒二氏はスアレックへタイトルの防衛を希望

 森氏は「他団体への挑戦は悪いことではない」と前置いた上で「チャンピオンが防衛するストーリーが見たい。ストーリーが繋がらなければ単発の興奮しか得られない。ストーリーをファンの人が追っていって、恒常的に楽しめる興行がお客さんを呼べる」と、団体として、まず王者がしっかり防衛するストーリー構築が必要であると提言。

 そしてスポンサーとしての立場から「興行にお客さんを呼んでくれるのが本当のスター。ベルトへの責任と自覚を持った王者に投資したい」と、団体の顔となり自覚を持った選手への支援を表明した。

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