【猪木60周年会見】RIZIN 榊原代表 ”異種格闘技のムーブメント”を継承する
元プロレスラーのアントニオ猪木氏(77)が30日、都内ホテルオークラにて『デビュー60周年記念会見』を行った。
猪木氏はこれまでプロレスだけでなく、ボクシングヘビー級王者モハメド・アリなどと異種格闘技戦を行ったり、引退後は総合格闘技のPRIDEやDynamite!のリングに上がり、スピーチやパフォーマンスで盛り上げるなど、格闘技界全体に惜しみなく協力してきた。
ビデオメッセージではRIZINの榊原信行CEOが登場。ます、PRIDE時代に猪木氏にエグゼクティブプロデューサーとして協力してもらったことを感謝した。そして「現在のMMA戦の隆盛は猪木会長が現役時代、数多く取り組まれたモハメド・アリ戦に代表される異種格闘技戦にあると信じております」と語った。そして「今、我々はRIZINという新しい格闘技の舞台を作り出しています。猪木会長が現役時代に作り出した、戦いのムーブメントを継承できるよう全力でチャレンジしております。できれば、また猪木会長にお越しいただいて”元気ですかー!”とご挨拶頂ければと思っております」と語った。
RIZINの前身のPRIDEはプロレスラーvs格闘家の異種格闘技の構図から始まった。1997年の柔術のヒクソン・グレイシーvsプロレスラーの高田延彦戦である。高田は敗れたが、以降、弟子の桜庭和志がグレイシー一族を次々に破るなど連勝記録を打ち立てた。PRIDE退場から20年あまり、国内の総合格闘家が成長し、人気格闘家同士の熱い戦いが繰り広げられている。今月26日に行われたRIZINでは団体の垣根を超え皇治がK-1から挑戦、RIZIN側の那須川天心と戦ったことは、異種格闘技にも通じる熱いものがあった。大みそか、日本中のコロナを吹き飛ばすようにリング上で再び猪木氏に”元気ですかー!”そして”ダーッ”を見せてほしい。
他にビデオメッセージではK-1創始者の石井和義氏、ピーターアーツ、ボクシングの井上尚弥、そして新日本プロレスのオカダ・カズチカ、WWEの中邑真輔、プロレスOBの坂口征二らが挨拶を行った。
この60周年記念事業として、本日9月30日から21年9月29日までの1年間を「アントニオ猪木デビュー60周年記念イヤー」と位置付け、書籍、グッズ販売、イベントなどを行っていく。それを記念して、今月25日に発売の人生を包み隠さず語った『猪木力』(本人著・河出書房)や、本日30日に発売されたアントニオ猪木史『アントニオ猪木 世界闘魂目録』(本人著・双葉社)の書籍のほか、これまでの名勝負を記録したブルーレイや、JTBがアントニオ猪木と楽しめるツアーも計画している。今後どのようなグッズやイベントが行われるのか発表を待ちたい。
♢アントニオ猪木…1943年神奈川県生まれ、13歳のときに家族でブラジルへ移住。1960年(昭和35年)、興行でサンパウロに訪れていた力道山にスカウトされ日本プロレスに入門。同年9月30日、ジャイアント馬場と同じく東京・台東区体育館での大木金太郎戦で17歳でデビューした。
72年に新日本プロレスを旗揚げし、多くの名勝負を生み出すと、異種格闘技戦をぶち上げ猪木vsモハメド・アリ、vsウィリー・ウィリアムス戦など世界の格闘技界を巻き込む一大ムーブメントを築いた。98年4月、55歳で東京ドームで引退。以降はプロレス団体UFO、INOKI BOM-BA-YEのプロデュース、プロレスのみならず、格闘技イベント『PRIDE』の盛り上げ役としてリングに上がったり、『Dynamite!! 』の運営にも協力した。格闘技以外では参議院議員を2期務めスポーツ外交で湾岸戦争で日本人人質解放など活躍し注目を集めた。
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