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【RISE】那須川天心戦から2年半、極真空手出身 門口佳佑が王座査定試合に挑む

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2020/10/07(水)UP

那須川のボクシング転向までに、門口(左)は駆け上がり再戦できるか

 11月14日(土)東京・後楽園ホールで開催されるキックボクシングイベント『RISE 143』の追加対戦カードが発表された。

 王者・工藤政英を頂点とする激戦区のフェザー級(-57.5kg)で「次期挑戦者を選抜する3試合」が決定した。主催者は「王者・工藤政英が保持する同級タイトル挑戦へ重要な試合となる」と書かれているとおり、王座挑戦の査定試合となる。

 まず同級3位・澤谷大樹(21=HAWK GYM)vs同級6位・門口佳佑(25=EX ARES)が決定、フェザー級の一戦(3分3R延長1R)となる。

空手仕込みのカギ突きを叩き込む澤谷

 澤谷は北陸の名門空手道場・士衛塾で幼少の頃より鍛えられ、JKJO全日本ジュニアを始め全国大会規模のフルコン空手タイトルを次々と奪取。士衛塾はディフェンスと攻撃の的確性に優れた組手で知られ、キックに転向した後も、上半身を柔らかく使った見切りからフルコン空手仕込みの手数を武器にのし上がってきた。
 今年1月には、他団体のタイトル戦経験も持つ強豪・宮崎就斗を相手にアップセットの判定勝利。ランキング上位へと顔を出した。現在6連勝中だ。

 対する門口もまた、新極真会で幼少時より鍛えてきた空手家だ。新極真会の大会で多く入賞してきたが、キックに転向したきっかけは2年前にABEMAで企画された那須川天心との対決だ。

▼門口「天心選手とはもう一回、自分が強くなった状態でやりたい」

門口の左ストレートに、スリッピングアウェーで首をひねり衝撃を逃す那須川

 18年5月に、門口はABEMA企画『vs那須川天心』に出演した。門口は100名を超える応募者からの4名に選ばれ、那須川天心への挑戦権を懸けたトーナメントに参戦。1回戦、決勝ともKO勝利で挑戦権を得た。
 天心との対戦(非公式)は、ヘッドギア着用(門口のみ)・12オンスグローブで行われ、門口は3R目にダウンを2回奪われるも最後まで善戦した。
 その後、打倒天心を胸にキックの世界へ飛び込むことに。

 イーファイトの取材に対し門口は「天心選手との対戦の時は、全く(顔面パンチ無しのフルコン空手経験だけで)キックの練習は全くしていなかった」と言う。現在は自身の所属チームとして「EX ARES」を立ち上げた。練習は公民館で、もう一人の新極真空手出身であるRISEのプロ選手(大森隆之介)とミットを持ち合っている。指導してくれる人はおらず、試合対策もいつも二人で考えている。

 門口が顔面パンチに慣れたのは「本当最近で、ここ2戦くらいでやっと(パンチが)見えるようになってきた。そのレベルなのでまだまだ伸びしろがある」と言う。プロデビュー後は8戦無敗だ。昨年11月には元Krush王者の堀尾竜司に勝利し名を上げた。

元Krush王者を中段回し蹴りでKO寸前まで追い詰める門口

 SNSでは「タイトル戦まで止まるつもりはない」と宣言している門口。フェザー級王座の上、世界フェザー級(-57.15kg)には那須川天心が君臨している。キック転向のきっかけとなった那須川について「最終目標という感じ」と言う。那須川はあと10戦もせずにキックから離れボクシングへ行くと公言しているが、門口は「もう一回、自分が成長した段階でやってみたい」と、那須川のラスト数戦の相手役を狙う。
 
 18年の那須川との対戦は「僕がヘッドギアもしていて、グローブも大きかったのであまりわからなかった。びっくりして倒れてしまった感じ。でも今は(那須川が)当時より数倍強くなったように思える」と語る。

注目の空手家対決だ

 次戦では「見ている人が誰でも『タイトルに一番近いのは門口だ』という試合をする。理想はKOで倒すことだけど、9月のRIZINでやった天心vs皇治のような、誰が見ても強さがわかる判定勝利でもいい。パーフェクトな選手になりたい」と、那須川のような”パーフェクトファイター”を目指す。

 相手の澤谷については「爆発力はない。ディフェンスがうまいので難しい試合になっちゃうのが嫌。白黒はっきりつける」と那須川に習い完全勝利を目指す。門口は空手家対決を制し、王座挑戦権を獲得することが出来るか。

▼四冠経験者・竹内将生やRIZINで活躍する新鋭・梅井泰成も参戦

 また、同じく挑戦者査定試合とされるフェザー級戦として、同級4位でDEEP☆KICK-57.5kg暫定王者の宮崎就斗(TARGET)が参戦。Bigbangフェザー級王者で元MA日本スーパーバンタム級王者など四冠を経験している竹内将生(エイワスポーツジム)と対決する。
 宮崎は9月にDEEPKICK-57.5kg暫定王者のベルトを巻いたばかり。RISEランカーとして、現在3連勝中と勢いに乗るベテラン強豪・竹内を退けられるか。

 さらに3つ目のフェザー級戦では、同級7位の山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo)が、RIZINにも出場した梅井泰成(TEAM TEPPEN)と対戦する。
 山川は北海道在住の”北のエース”で、昨年11月にはタイ北部王者の現役ムエタイ戦士を撃破した。対する梅井は、昨年10月のRIZINでシュートボクシング王者・植山征紀と好勝負を展開した新鋭だ。
 3つのフェザー級サバイバルマッチ、誰が王座挑戦に向けインパクトを残せるか。
 
<対戦決定カード>
▼フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R
澤谷大樹(HAWK GYM/同級3位)
vs
門口佳佑(EX ARES/同級6位)

▼フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R
宮崎就斗(TARGET/DEEP☆KICK-57.5kg暫定王者、同級4位)
vs
竹内将生(エイワスポーツジム/Bigbangフェザー級王者、元MA日本スーパーバンタム級王者)

▼フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R
山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/同級7位)
vs
梅井泰成(TEAM TEPPEN)

▼スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R
川島史也(BattleNation/ライト級7位)
vs
伊藤澄哉(戦ジム/同級3位)

▼スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R
森 香津眞(チームドラゴン/同級4位)
vs
吉沼大樹(所属確認中)

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