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RIZINライト級GP王者ムサエフ、軍服姿で「解放に向かっている」「私は安全だ」

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2020/10/08(木)UP

アゼルバイジャンの国旗を背にRIZINのベルトを巻くムサエフ

 アゼルバイジャンとアルメニアが係争地のナゴルノカラバフを巡り、大規模な戦闘を続けているが、先月下旬、RIZINライト級GP王者トフィック・ムサエフ(30=アゼルバイジャン)がアゼルバイジャン軍に入隊。
 今月4日には地元テレビ局と思われるインタビュー映像をムサエフが自身のツイッターにアップ。テレビで母国語でインタビューを受け答えている。
 複数の現地人がアップしたテレビインタビュー映像をまとめると、ムサエフは「私は自分の国が好きなので戦うことにした。アルメニアは我々の土地を支配している。神はちゃんと見ている。その支配から解放に向かっている」と答えている。ツイッターのテキストで書かれたムサエフのメッセージでは「私は安全だ。早かれ遅かれ、あなた方一人一人に会えることを願っている」と綴っている。

アゼルバイジャン軍のキャンプで軍服姿でインタビューに答えるムサエフ(@tofiq_mma)より

 激化し、多くの死者も出しているこの戦闘に、米仏露は停戦に向け動き出した。しかしアゼルバイジャン側はこの地をアルメニアの実効支配から「解放」するまで停戦に応じない方針で、アルメニア側は徹底抗戦の構えだ。
 10月8日にはジュネーブにて米仏露による停戦の対応を協議され、アゼルバイジャンのバイラモフ外相も出席するという。ムサエフの発言通り解放に向かうのか。解放でなくとも停戦となるのか。ムサエフは自国の軍服姿だが、どちらにしろ戦争が終わることを願っていることには変わりはない。国内外の格闘技ファンからは無事を祈り、戦場ではなく、リングで戦う姿をと、SNS等でコメントが並んでいる。

 ♢ナゴルノ・カラバフ(紛争地域)…東京都の約2倍の国土があり、国際的にはアゼルバイジャンの一部とされている。元々アルメニア人が多く住み、1991年までアルメニア人の自治州としてアゼルバイジャン国であったが、独立を宣言しアルメニア系住民が実効支配している。
 両国とも紀元前のアルメニア王国やカフカース・アルバニア王国にまで遡り、領土が自国にあったと主張し平行線。古くから領土紛争の舞台となっており、近年では1988年から紛争開始以来、停戦を繰り返しながら32年、現在に至る。

▼現地テレビのインタビューに答えるムサエフ

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