元K-1ヘビー級王者バダ・ハリがコロナ感染、『GLORY』中止=オランダ
元K-1ヘビー級王者のバダ・ハリ(35=オランダ)が新型コロナウイルスに感染し、11月7日にオランダ・ロッテルダムで予定されていたキックボクシングイベント『GLORY 76』が延期になったと19日(月・現地時間)主催者が発表した。バダ・ハリ自身の健康と他のファイターや同行スタッフの健康を考慮して、延期することを決定したという。
この一戦はGLORYヘビー級ランキング2位のベンジャミン・アデグバイ(35=ルーマニア)と王座挑戦権をかけた一戦で今大会のメインイベントだった。
バダ・ハリは昨年12月にGLORYヘビー級タイトルに挑み、王者リコ・ヴァーホーベンから2度のダウンを奪うも、攻撃中に足首を捻ったか続行不可能となるアクシデントでTKO負け。6月には今回のアデグバイとの対戦が決まっていたが、コロナ禍で延期、今回、約1年ぶりの試合はバダ・ハリ自身がコロナに感染し延期となった。バダ・ハリのSNSによると、現在帰宅隔離中だが、体調不良から順調に回復しているという。
GLORY副会長のスコット・ラドマン氏は「バダ・ハリやトレーナーが試合に向けトレーニングと、感染を防ぐためにできる限りのことをしてきただけに、非常に残念だ」と悔やんだ。
しかしヨーロッパ各国の新型コロナの状況は深刻で、現在第2波が猛威をふるい始めている。オランダでの第一波は今年6月には1日100人以下となり収束したかに思えた。しかし7月から徐々に増え始め、10月14日から1日7千人を超え、同日より政府は部分的なロックダウンを実施した。レストラン、カフェなどの全ての飲食店が閉鎖(テイクアウト除く)するなど措置が取られ、スポーツイベントの中止も相次いでいる。
現在の状況からもラドマン氏は「GLORY 76のために渡航することは、アスリートやそのチームにとっては余計なリスクを伴い、慎重に対処しなければならない。参加する14人の選手とそのチーム、そしてGLORYの社員の健康を危険にさらすわけにはいかない。その理由から延期することにした。新しい日程については、できるだけ早く発表する」とバダ・ハリの感染をきっかけに現在の状況を鑑みイベントの中止に至ったと語った。
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