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【UFC】ヌルマゴメドフvsゲイジー王座統一戦を予想「ゲイジーのタックル対処が鍵」(高阪剛)

2020/10/22(木)UP

UFCライト級王座統一戦『ヌルマゴメドフvsゲイジー』(WOWOW/Getty Images)

 10月25日(日・日本時間)アラブ首長国連邦・アブダビのヤス島に特設された「ファイトアイランド」にて開催される『UFC254』のメインイベントとして、正規王者ハビブ・ヌルマゴメドフ(32=ロシア)と暫定王者ジャスティン・ゲイジー(31=米国)によるライト級王座統一戦が行われる。

 この試合は当日午前3:00よりWOWOWメンバーズオンデマンドで先行ライブ配信、午前11時よりWOWOWプライムで放送されるが、同番組で解説を務める、日本人UFCファイターの先駆けであり、現役総合格闘家である高阪剛(50)がこのタイトルマッチの見どころを語った。

 MMA28戦無敗の”絶対王者”ヌルマゴメドフは当初、今年4月にトニー・ファーガソン(米国)との防衛戦が予定されていたが、コロナ禍を理由に参戦を拒否。そこで、翌月にファーガソンと、それまで3戦連続1R KO勝利と波に乗っていたゲイジーが暫定王座決定戦で争い、ゲイジーが5R TKO勝利を収めたため、今回ヌルマゴメドフとゲイジーによる王座統一戦が行われる運びとなった。

 長年UFCを見続けた高阪は、今回の試合は“今年最大の大一番”とも言われ、スピード・技・フィジカルの全ての要素を兼ね揃えたライト級の王座戦でもあることから「この試合の結果や内容というのは、他のUFCファイターや、今後UFCを目指す選手に影響を与えるんじゃないかと思いますね」と興奮を隠しきれない。

■勝敗ポイントの一つは“ヌルマゴメドフのタックルをゲイジーが切れるか否か、圧力を感じるか”

これまで多くの選手がヌルマゴメドフのテイクダウンからのパウンドに散っていった
(WOWOW/Getty Images)

 高阪は勝敗のポイントを2つに分けて分析。その一つ目として、ヌルマゴメドフはタックルからのテイクダウン、 ゲイジーは打撃と、 両者はやりたいことが明確なため「ヌルマゴメドフのタックルをゲイジーが切れるかどうか」が、重要だという。

 実際、これまでヌルマゴメドフと対戦した選手は全員テイクダウンされてパウンドで削られて敗れている。つまり、ゲイジーがヌルマゴメドフに勝つには、まずはこの強力な“テイクダウン”への対応が勝利への鍵となる。

 高阪はヌルマゴメドフのテイクダウンには「組みついてケージに押し込み、そこから倒す」のと「オクタゴンの中央でタックルに入りケージまで押し込み、そこから倒す」の2種類の方法があると説明。ヌルマゴメドフが高い確率でテイクダウンに成功してきた理由は、強度のプレッシャーであるとし、「ゲイジーがこのヌルマゴメドフのプレッシャーを受けるかどうか。 プレッシャーを感じてしまうかどうか、 そこが根本的な部分で大きなポイントになる」と分析する。

■ゲイジーはヌルマゴメドフの圧力に屈するのか? “立ち技の展開”に注目すべし

ファーガソンと撃ち合ったゲイジー。ヌルマゴメドフに仕掛けられるか?(WOWOW/Getty Images)

 さらに、ゲイジーがヌルマゴメドフの圧力を受けるか否かの鍵は“立ち技の展開にある”と説明。打撃力の高い元世界王者コナー・マクレガーから右フックでダウンを奪った実績があるヌルマゴメドフを「パンチの技術は正直そこまで高くない。 UFCトップレベルの選手なので、一定の基準は遥かにクリアしているが、ちゃんと狙い澄まして当てるとか、相手の攻撃をかわしてカウンターを入れるとか、そこまで細かい技術ができるタイプではない」と評価する。

「あれはタックルのフェイントが効いているから当たる。テイクダウンでグラウンドで漬ける能力がもの凄く高いから、対戦相手は組まれることを嫌がり、タックルの動きに反応してしまう」と、スタンドの展開でヌルマゴメドフの打撃が当たる理由は、相手が極度にタックルを警戒しているからこそ、フェイントが効果を発揮するからと分析する。

 高阪はその上で、NCAAディヴィジョン1(全米大学体育協会の最上位レベル)のオールアメリカンに選出されたレスリングエリートで、組みの能力が高いゲイジーは、ヌルマゴメドフのタックルをそれほど警戒しないのではないかと予想。
「 そこ(レスリング)がベースにあるので、 そこまでヌルマゴメドフのタックルを恐れないんじゃないか。 実際にゲイジーはUFCの試合でもほとんどテイクダウンを取られていない。みんな切っている。また、スクランブルにも強く、相手の動きたい方向を潰してスタンドに戻すことができる」と、その理由を説明する。

 加えて「ゲイジーの強みといえば、やはり打撃のスキルがものすごく高いこと。『ゲイジーvsファーガソン』の映像も今回あらためて見てみたが、ゲイジーは打撃を貰った様に見えても微妙にヒットポイントをずらしパンチの威力を逃している。 殴り合いを展開してファーガソンは顔面が血だらけになったが、ゲイジーはほとんど傷ついてない。だから今度の試合も最初の打撃のやり合いでゲイジーが主導権をにぎり、前進していく形が取れれば、ゲイジーの試合になると思う。逆にテイクダウンを奪われてしまうようなら、ヌルマゴメドフの泥地獄にハマってしまう」と予想した。

■もう一つの勝敗ポイントは精神面、ヌルマゴメドフは“競技派”、ゲイジーは“ケンカ派”

 そして、高阪はもう一つの勝敗ポイントについて、両者のメンタル面の違いを挙げる。「ヌルマゴメドフって、実は“競技”には強いけど“ケンカ”はあまり強いタイプじゃないと思う。攻撃をしっかり仕掛けたりとか、それに対応してくる相手に対して、さらに攻撃を仕掛けたりとか、ヌルマゴメドフは“やりとりの試合”にすごく強い。それに対してゲイジーは、“やりとり”じゃなくて“やり合い”に強い」と、両者のメンタル面を対照的に分類。

 ゲイジーについて「普通、相手の攻撃をもらうとまずいなと思ってしまうが、ゲイジーにはそれがない。フラッシュダウンとか食らってもすぐに持ち直す。その辺はメンタルがすごく左右して、ケンカが強いタイプはああいうところ強い」と、修羅場に強いケンカ派だとし、一方のヌルマゴメドフには「その部分がないので、ちょっとまずいなと思った場合、崩れる可能性がある。 逆に言えば、 そういう不利な体勢になりたくないから、必死に自分の庭であるグラウンドに持ち込もうとするんだと思う。 実際、それで負けていないので、ヌルマゴメドフの戦い方は成功している。 ただ、窮地に陥ったことがないので、もしそうなったら、モロい部分があるんじゃないかな、と思う」と分析した。

 最後に、ゲイジーがヌルマゴメドフを修羅場の状況に追い込めば、MMA28戦無敗の絶対王者に初めて土をつける可能性があり、それをUFC選手でできるのは唯一ゲイジーだけではないかと、期待を込めた。

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▼番組情報
UFC‐究極格闘技‐ UFC254   in アブダビ 激闘必至!ライト級王座統一戦

10/25(日)午前11:00[WOWOWプライム]
(WOWOWメンバーズオンデマンドにて同時配信)
※10/24(土)深夜3:00よりWOWOWメンバーズオンデマンドで先行ライブ配信

【対戦カード】
▼ライト級王座統一戦
ハビブ・ヌルマゴメドフ vs ジャスティン・ゲイジー

▼ミドル級
ロバート・ウィテカー vs ジャレッド・カノニア

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