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【極真会館】全日本大会を11.29開催、注目はメガトン100kg級の2人

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2020/10/24(土)UP

昨年の世界6位の星(右)と元ラガーマンで突進タイプの西村(左)。両者100kg級の大型選手、彼らを基軸に初優勝を争う。

 第52回全日本空手道選手権大会、2020全日本女子空手道選手権大会が11月29日(日) 武蔵野の森総合スポーツプラザで無観客にて開催される。試合の模様はインターネットでライブ配信される予定だ。

 今年は新型コロナの影響で公務員、医療関係や、地域によってはコロナの警戒が強い地域もあり、例年よりも縮小して開催される。昨年の世界大会での入賞者で出場する日本人は6位に入った星龍之介(本部直轄浅草道場)のみ。優勝した上田幹雄を始め、入賞した荒田昇毅は欠場、入賞を逃した元全日本王者の鎌田翔平は引退している。例年海外からの強豪選手が全日本にゲスト参戦するが、今年はコロナの状況の中で、世界ベスト8クラスの強豪の参戦はあるのか。続報を待ちたい。

迫力の面構えと体格で相手を追い込む星

 星は現在22歳。身長183cmで体重100kgのメガトン選手。16年の全日本高校生選抜で130kgながらスピードも持ち合わせ優勝、18年には全日本ウエイト制重量級に124kgに絞り3位入賞、そして昨年11月の初出場した世界大会では107kgに絞り世界の強豪を撃破し6位入賞している。今年はトレーニングを重ね100kgに絞った。高校時代から30kg絞り、更に動ける大型選手になった星は、昨年の世界大会での活躍から、今回の全日本優勝候補筆頭となっている。

昨年世界出場の山川龍馬も186cm、100kgの大型強豪選手

 星は昨日23日発売の『Fight&Life』でロングインタビューに答えており、大会の意気込みとしては「今回は様々な意味でチャンスだと思っています。上田幹雄選手が全日本に出場しないのであれば、自分が優勝して上田選手に一歩でも近づいて行きたい。その上でもし戦う時が来れば必ず乗り越えて行きたいと思います」と意気込みを述べている。

昨年の世界大会の5回戦で重量級屈指の荒田に敗れたがトリッキーな動きと足技が冴えた加賀

 星の対抗馬としては星より体格の大きく大学時代はラグビー関西代表にも選抜された元ラガーマンの西村界人(東京城北支部)がいる。身長188cm、体重107kgを誇るパワーファイターの26歳。昨年の世界大会では5回戦進出し、そこで勝てばベスト8入賞だっただけに星を脅かす存在になるだろう。無差別級の大会だけに世界大会で上位進出したこのメガトン級の2人が基軸となる。

元全日本王者のナヴァロを相手にあと一歩まで追い込んだ久保英和

 この2人を脅かす存在として、昨年の世界選手権の代表選手では中量級の体格ながら世界大会で5回戦に進出した加賀健弘(東京城西支部)、4回戦進出者では186cm、100kgの体格の山川龍馬(東京城北支部)、清水祐貴(東京城北支部)、髙木信(東京城西世田谷支部)、3回戦進出者では徳田寛大(大阪南支部)、そして同3回戦で12年の全日本王者ナヴァロ(スペイン)と接戦を演じた久保英和(日本/広島支部)らがおり、誰が初の全日本王者となってもおかしくはない状況だ。

佐藤七海は世界軽量級王者ながら昨年の無差別世界大会では準優勝。打たれ強さと止まらない連打で今回の全日本無差別で初優勝を狙う

 また、女子全日本大会では、佐藤七海(東京城西国分寺支部)が出場する。佐藤は18年の世界女子軽量級を制覇し昨年の世界大会で無差別級ながら軽量級の体格で準優勝を果たしている。彼女が優勝候補筆頭。対抗するのは本村愛花(東京城東北千住支部)だ。彼女は17年世界女子ウェイト制軽量級で優勝し、その後、体重を上げ19年の世界女子ウェイト制中量級では3位に。昨年の無差別の世界大会では優勝候補のアナスタシア・カサノワ(ロシア)に敗れたものの実力を上げており、佐藤の機関銃のようなパンチの連打と打たれ強さにどこまで肉薄できるか注目される。

【大会概要】
『第52回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』
『2020全日本女子空手道選手権大会』
日時:2020年11月29日(日)
会 場:武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市西町290-11)
※前日の11月28日(土)には『2020極真祭』開催

▼極真の今回の全日本大会や星選手のインタビューなど掲載、Kindle版なら今すぐ読めます。

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