【DEEP JEWELS】王者・前澤智が最後の計量パス「時代が幕を閉じる瞬間を見届けて」
10月31日(土)東京・ニューピアホールにて開催される『skyticket Presents DEEP JEWELS 30』の前日計量が、30日都内にて行われた。
第8試合 DEEPJEWELSアトム級タイトルマッチ 5分3Rに出場する王者・前澤 智(リバーサルジム 立川)が計量に臨み、47.6kgでアトム級リミットの47.6kgをパスした。
前澤はこの試合を最後に引退を宣言。数々の強豪と戦い抜いた末のラストマッチを、自らが腰に巻くジュエルス王座の防衛戦に定めた。
前澤は改めて引退を決めた理由について「これっていうきっかけはなかった」と告白。激闘の印象が強い前澤の発言としては意外にも思えたが「公の場ではっきり『引退』と口にしたので驚かれたと思いますが、その二文字はずっと自分の中にありました」と、長い葛藤の時期を過ごしていたことを明かした。
ぼんやりと考え始めたのは昨年10月に行った富松恵美相手の防衛戦直後だという。同年3月に浅倉カンナにフルマークの判定負け、さらに7月にはハム・ソヒにTKO負けと、トップ戦線の壁にぶち当たり「力の差を感じました」と振り返った。
その頃私生活での変化もあったという前澤。それまでは「死ぬ気で頑張る」に代表されるように、考え方の基準に「死」を据えてきたが「生きたいと思っちゃったんですよね。こういう守りに入る自分は、リングに上がる資格がないなと思いました」と、引退に向け心が傾いたとう。
長くジュエルスを牽引してきた前澤の引退は、ひとつの時代の終わりととらえるファンも多い。「時代と言われるような年齢になったんだな」と照れくさそうに笑う前澤は、次の時代を担うファイターたちへ「ぜひ連続参戦をしてください」と願いを託す。
その心を問うと「そのときの状況や状態もあるでしょうが、てっぺんを取るまでは休まず戦い続けて欲しい。戦うこと自体が目的の選手なら、受けているサポートや周囲の人に感謝を忘れないように。24時間365日格闘家として過ごして欲しい」と前澤は回答。頂点に君臨した前澤ならではの願いと言えるだろう。
そんな前澤の今は、周囲の支えによって築かれたものだという。「ほんとひとりじゃ何にもできないんですよ」と、照れくさそうに笑う前澤。支え合って目標を成し遂げてきた道程を振り返り「本当にそれは、格闘技が教えてくれたこと」と、改めて周囲のサポートと、格闘技へ感謝の気持ちを見せた。
明日迎えるラストマッチは「強いまま惜しまれて終わりたい」という前澤。「勝って『辞めないで!』と言われる中で辞める感じでいきたいですね」と、すっきりした表情でエンディングのイメージを語った。
最後に「前澤の時代が幕を閉じる瞬間を、今まで応援してくれた皆様に見届けていただければと思います」と締めくくった前澤。ジュエルスの一時代を築いた王者の最後の戦いを見届けたい。
<計量結果>
▼第8試合 DEEP JEWELSアトム級タイトルマッチ 5分3R
前澤 智(リバーサルジム 立川 ALPHA/王者) →47.6kg
vs
青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘/挑戦者) →47.6kg
☆10.31 DEEP JEWELS 対戦カード、イベント情報はこちら
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