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【ボクシング】中谷潤人とマグラモが計量パス、約2年ぶりの日本人男子の世界王者誕生に期待

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2020/11/05(木)UP

中谷潤人。写真は19年10月の元IBF世界王者ミラン・メリンドをKOした後の控え室。顔は無傷だった。

 116日(金)、東京・後楽園ホールにて開催される[WBO世界フライ級(50.8kg)王座決定戦]の前日計量の結果を帝拳プロモーションが発表し、同級3位の中谷潤人(なかたに・じゅんと/22=.T)は50.7kg、同級1位のジーメル・マグラモ(26=フィリピン)は50.6kgで共に一発でパスした。
 4日に行われたPCR検査では共に陰性と診断されており、あとは試合を待つばかりとなった。

 中谷は世界を目指すべく昨年7月に日本王座を返上。同年10月に組まれた世界前哨戦では元IBF世界ライトフライ級王者のミラン・メリンド(31=フィリピン・ALA所属)と対戦。6R22秒でTKO勝ちを飾り、戦績を20勝(15KO)無敗に伸ばしKO率は75%に至った。

元世界王者メリンドに右フックがクリーンヒット、TKO勝ちで今回の世界挑戦につないだ。

 対するマグラモは24勝(20KO1敗とKO80%を誇る。獲得タイトルにWBCWBOインターナショナルフライ級王座などがあり、一発というよりスタミナと手数で攻めるタイプだ。

 共に高KO率の2人、この一戦は今年4月4日に予定されていたが、コロナ禍で延期となっていた。今回はコロナ後初の国内の世界戦だ。中谷が勝利すれば18年12月30日に世界暫定王者となった井上拓真(大橋)以来、約1年10ヶ月ぶりの日本人男子世界王者の誕生となる。

 またセミファイナルのスーパーバンタム級(55.2kg)8回戦では、13戦全勝(9KO)の日本同級8位・辰吉寿以輝(24=大阪帝拳)は54.9kg、一方、デビュー3戦目で2勝1KO無敗の今村和寛(28=本田フィットネス)はリミットの55.2kgでパスしている。今村はアマチュア通算5232勝(10KO)20敗の戦績でプロデビュー前の18年にはWBSSに向けた井上尚弥のスパーリングパートナーを務め、大きな自信をつけプロデビューしている。

▼WBO世界フライ級(50.8kg)王座決定戦
中谷潤人(22=M.T)身長:171cm/構え:サウスポー/戦績20戦(15KO)無敗/獲得タイトル:第57代日本フライ級王座(返上)
vs
ジーメル・マグラモ(26=フィリピン)身長:163cm/構え:右/戦績24勝(20KO1/獲得タイトル:WBCWBOインターナショナルフライ級王座、WBOオリエンタルフライ級王座

▼【動画】中谷潤人が1R KO勝利した18年1月の動画

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