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ボクシング史上最悪“耳噛み切り事件”、タイソンが心情を告白「殺してやろうと思った」(動画あり)

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2020/11/19(木)UP

現役時代のマイク・タイソンPhoto:Naoki Fukuda

 ボクシング史上最悪の事件の一つとして語り継がれているタイソンの“耳噛み切り事件”。自らが起こした23年前の事件を振り返りながら、元統一世界ヘビー級王者マイク・タイソン(54=米国)が現在の心情を語った。

 事件は1997年6月のWBA世界タイトルマッチ。挑戦者のタイソンは3R、王者イベンダー・ホリフィールドの右耳を約2cm突然食いちぎった。ホリフィールドは激痛で痛がったがこのラウンドを戦い抜き、試合は中止に。タイソンの反則負けとなったが、両陣営入り乱れての乱闘騒ぎとなった。この行為でタイソンは試合失格、罰金、ライセンス停止処分を受けた。
 この試合は8ヶ月前まで王者だったタイソンがTKO負けでホリフィールドに王座を奪われてのダイレクトリマッチ。事件の真相は、タイソンが、ホリフィールドのバッティングに右目をカットし、その上に何度もクリンチを仕掛けられ、感情的になったタイソンが“キレた”とされている。

 17日のFox Newsの取材記事によれば、タイソンは当時の気持ちをこう振り返る。「ヤツを殺したいと思ったから噛みついたんだ。頭突きをされたこともそうだけと全てに頭に来てた。試合に対する意識が完全に吹っ飛んでいたんだ。戦術とか、どう戦うとかそんな事も全てさ」

 さらに、再度の“噛みつき行為”の可能性を尋ねられると「もう2度としない。そう願うよ。しかし、再びやるとしたら、それは相手が“噛みつかれるようなことをした時だ。その時はまたやってやる」とコメント。

 その発言の意図として「良し悪しは別として、何人たりとも私の“栄光”を奪うことをさせない。私は立ち向かうべき全てのことに対峙しているんだ。これまでもそうしてきたし、自分の“責任”としてこれからもそうしていく。私の栄光なんだ。私はその責任を果たしただけさ」と、自らの生き方の信条であると締め括った。 

 タイソンは1129日(日本時間)、15年ぶりに復帰しボクシング元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズ・Jr51=米国)とエキシビションマッチ(8回戦)を行う。

 
▶︎次ページは【動画】耳噛み切り事件の試合動画と検証動画

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