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タイソンがSNS掲載したマラドーナとの写真、知られざる絆とは

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2020/11/27(金)UP

タイソンは26日、自身のSNSにてマラドーナとのツーショット写真を公開し、追悼の意を示した

 11月29日(日本時間)に開催される元世界4階級制覇王者のロイ・ジョーンズ・ジュニア(51=米国)との“世紀のエキシビションマッチ”に挑む元世界ヘビー級統一王者のマイク・タイソン(54=米国)。

 友人だったサッカーの元アルゼンチン代表ディエゴ・マラドーナ氏(享年60歳)の訃報に対し、26日に自身のSNSで「神の手、マラドーナはこの世から去った。86年に私たちはそれぞれのチャンピオンシップに勝利した。似ていると比較されてきた私たち。彼は私のヒーローの1人であり、友人でもあった。とても尊敬していた。大いに惜しまれるだろう」と追悼のコメントと共にマラドーナ氏を抱き上げるツーショット写真を投稿した。

 この写真は、15年前の2005年11月にタイソンがマラドーナがホストを務めるアルゼンチン国内の人気TV番組にゲスト出演した時のもの。番組でタイソンはマラドーナにインタビューを受けたりパンチを教えたりするなどし、二人はこの番組共演がきっかけで友人関係になったという。
 番組では、マラドーナの故郷を訪れたというタイソンが「私たちは同じ様な場所からきたんだね」と、マラドーナにその生い立ちからシンパシーを感じたこと伝えると、マラドーナは「タイソンはレジェンドで、最も偉大なボクサーだ。だから私とあなたはお互いを尊敬しあえる」と、敬意の気持ちを表現。
 タイソンはさらに「私たちにとって大切なことは、世間は私たちを好きだということ。その理由は、常にいる場所で私たちは戦い、そして、辛い経験をしながらも耐えていくからだ」と、語っている。

  タイソンの追悼コメントや番組の対談にもあるように二人にはいくつかの共通点があった。

 二人とも貧困の悪環境の中で生まれ育ち、子供の頃からの苦労を経て、その競技だけでなくスポーツ全体を通した世界的なスターとなった存在。タイソンは米ニューヨーク州ブルックリンのスラム街で、一方のマラドーナは、アルゼンチン首都ブエノスアイレスのスラム街で生まれ育った。

 また、二人は身体的特徴として“小柄”という共通する部分も。165cmのマラドーナは伝説の“5人抜きドリブル”で代表される様な高度なテクニックで、大柄な相手選手を潜り抜け多くの勝利ゴールを量産。
 一方のタイソンも178cmとボクシング・ヘビー級では小柄ながらも、並外れたフットワークとスピード、桁外れのパンチを武器に多くの巨漢ボクサーをなぎ倒し、世界の頂点に立った。

 そして、その頂点に立った時期が奇しくも同じ年。タイソンは86年11月22日、WBC世界ヘビー級タイトルマッチで、王者トレバー・バービック(カナダ)を2R TKOで下し世界王者に。
 一方のマラドーナは同年にメキシコで開催されたワールドカップでアルゼンチン代表を優勝に導いている。

 先述の番組で、二人は英語とスペイン語と通訳を通しながら間接的なコミュニケーションだったにも関わらず、撮影でタイソンがマラドーナを抱き上げたのは、単なる有名人同士の交友関係からではなく、共にどん底から這い上がった“戦友”と国境を越えて巡り合えたと感じた喜びからかもしれない。

 この世を去った友人マラドーナへの哀悼の気持ち胸に、タイソンは15年ぶりのリングに向かう。

▶︎次ページは[動画]タイソンがマラドーナにパンチを教える貴重映像(05年11月)

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