【Krush】菅原美優「まだへなちょこチャンピオン、倒せる技を身につけ、カッコいい選手になりたい」一夜明け会見
11月27日(金)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.119』でMOE(若獅子会館)を下して、第3代Krush女子アトム級王者に輝いた菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が、28日(土)都内にて行われた一夜明け会見に出席した。
菅原は、同門のK-1王者であるKANAも巻いたKrushの王座獲得を目指し、今年7月の準決勝では、優を判定で下して念願の決勝戦まで駒を進め、昨日の決勝戦に挑んだ。
試合はMOEのパンチに対して、菅原は自身の武器である前蹴りを中心とした攻撃を見せる。中盤にはバッティングの注意を受けてしまうが、冷静に試合を進め、随所で自身が「練習してきた」という右ストレートをヒットさせ、見事判定勝利。涙の初戴冠を成し遂げ、同門の先輩・KANAとの約束を果たした。
決戦から一夜明けて、菅原は「(MOEは)もっと強引に前に出て来るかなとか、サイドに回られたりするかなと思ったんですけど、思った展開とは違ってやりやすかった。あとはまたバッティングもあってしまって、申し訳なかったなという部分と、その場面で顔を上げて打ったら、『この距離で当てられるんだ』という新しい発見があったりとか、成長できる試合になったかなと思いました」と振り返る。
念願のベルト獲得を成し遂げた菅原だが、王者になった実感はまだ湧いていないという。「今回の試合はタイトルマッチと意識してなくて、とにかく必死で、負けるのが嫌で、それで試合前とかも全然余裕がなくて、SNSも更新できないぐらい切羽詰まっていて。ひたすら自分に言い聞かせていたというか、自分との精神的な戦いに勝てたというか、持ちこたえられたのが勝因かなと思っています」と肉体的だけではなく、精神的なギリギリな戦いに勝てたというのが勝因と語った。
どのようなチャンピオンを目指すかとの問いには、「まだへなちょこチャンピオンなんで、今までチャンピオンになった人は圧倒的に強かったので、自分のスタイルは崩さず、このまま倒せる技を身につけて、カッコいい選手になりたいですね」と自身の戦い方で、倒せる攻撃に磨きをかけると話した。
菅原自身、プロ6戦目での王座戴冠となった。「ちゃんと練習できるようになって1年も経ってないので、もっともっと練習したらもっともっと強くなれると思うし、毎試合毎試合周りの人に教えてもらって、楽しくて嬉しくて、もっともっと強くなれると思います」と更なる進化を予感させるコメントを残した。
「いい環境を与えてもらっているのに負けられないというプレッシャーがあったか」と問われると、菅原は「MOEちゃんが試合前に『いい環境に恵まれてる選手には負けたくない』って言ってたんですけど、確かに自分の環境は凄い恵まれてると思います。ただ一つ言いたいのは、私はシルバーウルフに入って2年目ぐらいで、自分で環境を変えてきたんで、そこを言い訳にしてほしくないです」と語る。
さらに「自分も学生の頃からMOEちゃんと同じ過程を積んできたつもりでいるので。私は(学生時代は)プロではなかったので全然違うと思いますけど、シルバーウルフに通い始めた頃は高校生だったんですね。でも親の手も借りず、ジムはお家から遠いんで、定期代が月に2万とかかかるんですよ。だから学校に行って練習して、終電までの3時間毎日バイトして、ジム代と交通費を稼いで必死にやってきたんで、そういう部分では負けたくなかったというか、浅はかな感じで見られたくはなかったというのはありましたね」と、王者となるまでに計り知れないほどの努力があったことを明かした。
そのような下積み時代の話を公の場で話したことは、ほとんどないという菅原。「自分はヘラヘラしてるんで、弱そうだし、あんまそういう面で見られること少ないんですけど、ちょっとチャンピオンになったので、ちょっとは強気で行かないとなと思って(笑)」と笑顔も忘れなかった。王者となった菅原の今後に注目だ。
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