2020/12/25（金）UP
（最終更新：2021/01/28 13:32）

元UFCヘビー級＆ライトヘビー級王者ダニエル・コーミエ

（18年11月、ルイスを破りヘビー級王座初防衛した時）

　今年8月に正式に現役引退を宣言した元UFCヘビー級＆ライトヘビー級王者のダニエル・コーミエ（41＝米国）。
　04年アテネ五輪レスリング・フリースタイル4位入賞で、全米選手権でも数々の優勝を飾ったレスリングのバックボーンを持ちながらも、勇猛果敢にスタンドで打撃勝負する姿は多くのファンに愛された。

　そんな彼に惜しまれる中の引退とあって次活動に注目が集まっている。コーミエは以前から続けているUFCの解説やMMAコーチ業を行っているが、その愛嬌あるキャラクターと卓越した話術など、ファンの間では以前から世界最高峰のプロレス団体WWEでの参戦が期待されていた。

ミオシッチの強烈な右を放つコーミエ

　また、UFC女性リポーターのミーガン・オリヴィが23日、元WWEプロレスラーのルネ・ヤングのポッドキャスト番組に出演。UFC解説で同僚でもあるコーミエのWWE参戦の可能性を尋ねられ「彼（コーミエ）次第だけど、できるだけ早く（リングに上がる姿を）見たいわ。彼は（プロレスラーに）完璧よ。昔、オクタゴンでブロック（レスナー）と対峙したでしょ。その二人がまた対峙したら、最高よ」と答えた。

UFCのヘビー級のベルトも巻いたWWEスーパースターのブロック・レスナー©️NAOKI FUKUDA

　コーミエは2018年、レスナーとオクタゴンで2度対峙している。同年7月の『UFC226』でコーミエがヘビー級タイトルマッチで当時王者だったスティペ・ミオシッチにKO勝ちし、新王者となった後の勝利者インタビューで、会場にいたMMA休業のレスナーを名指しし、対戦要求。

　次に続く、同年11月の『UFC230』のヘビー級タイトルマッチで挑戦者のデリック・ルイスに一本勝ちし、ヘビー級王座初防衛に成功した後も「ブロック・レスナー！ WWEのベルトも持って来い。俺はWWEチャンピオンの気分も味わいたいからな」と、元UFCヘビー級王者にしてプロレス界のスーパースターを煽った。
　しかし、その後もレスナーのMMA復帰はなく、結局、二人の対戦は実現に到ることはなかった。