【ボクシング】田中恒成「課題は明確 ”基本” 次へ」内山高志も井岡との基本の差を語る
昨年大みそか「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」で王者・井岡一翔(31=Ambiton)に挑んだ同級1位・田中恒成(25=畑中)。8回TKO負けで王座獲得に失敗した。試合後、会見で「完敗です。差がありました」と敗戦を認めた。
田中は序盤から積極的に攻めたが、有効打は少なかった。井岡はガードが固く、田中にパンチを許さなかった。一方、田中は打った時にガードが空き気味で、3発とも左フックでダウンを奪われた。
最後の左フックでぐらつきレフェリーに止められた時に「もっとできる」とアピールした田中。ダウンを奪われても最後まで勝負を諦めていなかった。「リングに立っている時は命懸けで戦った」と試合後に田中は語っている。
その田中は2日深夜に自身のTWitterを更新「“負けても次がある”と思ってる奴に本当の意味での次はない
なのでまた頑張って練習して“次”を作ろうかなと課題は明確『基本』今年も宜しくお願いします」とコメントした。
井岡vs田中戦で基本について言及したのは元WBA世界王者の内山高志(41)だ。内山は自身のYouTubeで「田中はパンチをチョコチョコもらう。そんなところに細かい差が出た試合。井岡はまるでボクシングの教科書に載っているような基本に忠実な戦い方だった。3回とも左フックでダウンを取るのはすごい。これはディフェンスの差。井岡はフック打つときも上体を上げず、(アゴや上体を)やや引きながら打っている。引くことにより相手のパンチが(顔から)ズレるし、加えてしっかりガードしながら打っているので相打ちになってもパンチをもらわない」と両者のディフェンスの差が出た試合だと語った。また、スピードのある田中に冷静に分析して戦う井岡は31歳ながらベテランの域に達しているとも評価した。
これまで田中はダウンを取られても取り返して無敗を続けてきたが、なぜダウンを取られるのか基本から見直すことになりそうだ。3階級制覇してきた田中は、今回、井岡に次ぐ日本人2人目の4階級制覇はお預けになったが、井岡陣営のサラストレーナーがリング上で「もう一回ね」と田中に声をかけていたように、さらに強くなった田中の言う「次」、そして再戦にも期待したい。
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