【K-1】KO連発のサッタリに、38歳の武道家・加藤久輝が自信

2021/02/16（火）UP
（最終更新：2021/02/16 11:36）

　3月21日（日）東京ガーデンシアターにて開催される『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN～K’FESTA.4 Day.1～』で、KO連発のムエタイ王者サッタリ・ウィラサクレック（29=WSRフェアテックス・イラン）と対戦する加藤久輝（38=ALIVE）が公開練習を行い自信を見せた。

　加藤は大道塾で全日本大会・重量級5連覇、第2代HEAT総合ルールミドル級王者に輝くなどの活躍を見せ、18年にK-1初参戦すると”日本重量級のエース”と称された上原誠を撃破。元K-1王者シナ・カリミアンとは判定までもつれ込み、現王者K-Jeeにも19年12月にKO勝利している。
　しかし昨年3月にK-JeeにKOでのリベンジを許し、9月にも杉本仁に判定負けと２連敗中だ。

　対するサッタリはWAKOアマチュアムエタイ世界ミドル級王者や、ムエタイ大会で3度の優勝経験を持つ。
　昨年11月の『Krush』では谷川聖哉にKO勝利を収め、同月の『KODO』でも１RKO勝利でM-1世界ヘビー級王座を獲得している。

　加藤は相手のサッタリを「瞬発力だったり、馬力だったり、若い頃の自分に似ている。僕は練習で身体を作って試合に臨むタイプで、おそらく彼もそうだと思う。試合映像が少なくて、分かりにくいところはありますけど、おそらく自分の長所や武器を活かすタイプだと思います」とかつての自分に似ていると分析する。

　現在38歳でサッタリより約10歳年上の加藤だが、年齢的な衰えについて「年齢を重ねて試合に向けた調整が難しくなることは確かですが、NFLのトム・ブレイディは43歳でも衰えを見せていないし、MLBのイチロー選手もそうでしたよね。しっかり調整して試合を迎えれば、スピード・技術・スタミナでは誰にも負けないと思います」と他競技のレジェンド選手たちに続く。

　ファイターとしての伸び代については「僕はファイターである前に武道家だと思っているので、年齢を重ねれば重ねるほど技術は上がると思っています」と大道塾出身の武道家であると強調した。

　サッタリの情報の少なさや勢いに警戒をするものの「自信を持って突っ込んでくるという意味では、僕はメルヴィン・マヌーフとやっていますからね。マヌーフほど突っ込んでくる選手はいないでしょう」とBellatorで元IT’S SHOWTIMEの”猛獣”マヌーフと闘った経験を生かす。

　最後に「僕はチャンピオン以外で一番強いのはサッタリだと思っているし、自分以外でサッタリを倒せる選手はいないと思うんですよ。だから今回の試合は負けたら地獄だけど、ここでサッタリに勝てば一気にタイトル戦線の上位に入ると思います」と現王者で1勝1敗のK-Jee戦に辿り着くと意気込んだ。

　KO勝利連発中のサッタリに、武道家・加藤は果たして勝利することが出来るか。

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