【RISE】二度目の那須川戦を控える志朗「今回がラストチャンス、全ての局面を想定した」
2月28日(日)神奈川・横浜アリーナで『RISE ELDORADO 2021』が開催される。
今大会の[スーパーファイト バンタム級(-55kg)契約]で那須川天心(22=TARGET/Cygames)と対戦する志朗(27=BeWELLキックボクシングジム)が16日、公開練習を行った。
両者は19年9月のRISE世界トーナメント(-58kg)の決勝戦で対戦し、その時は那須川が判定勝利を収めている。
その後、志朗は今年11月に開催された那須川への挑戦権を懸けたトーナメントで見事優勝を成し遂げ、念願の再戦に辿り着いた。
公開練習で志朗は、1R目には、鋭いパンチコンビネーション中心のシャドウを披露。ブレの少ない体軸から繰り出す素早いパンチが、調子の良さを表しているようだ。
2R目のミット打ちでは、天心と同じくサウスポーに構えたトレーナーが、右手にパンチミット、左手にビッグミットを構える。志朗はジャブ・ワンツーからの強烈な右ロー(サウスポーの奥足狙い)に終始する練習を見せた。
減量が進み、いつもより顔のほっそりした志朗は「自分が最高の動きが出来るのが55kg。今回はベストパフォーマンスが出来ると思います」と調整に自信を持つ。
■「全ての局面を想定して練習している」
前回の那須川戦では「(相手の動きを)見ることや、ディフェンスは出来たのですが、攻撃のスピードに課題がありました。彼(那須川)のスピードに追いつけないと。でもこの1年間でその課題は克服出来たかな」とスピード面を進化させてきたと言う。その結果「これで、今回は駆け引きが出来る」とも。
那須川もまた以前のインタビューで「(今回は)駆け引きが物凄く重要になる」と語っていた。志朗は「彼との試合は一番頭も使うし、疲れます。攻撃の先の先の先くらいまで読まなくてはいけないので。足の立ち位置から、身体の位置。全て頭に入れていかないといけないですね」と将棋のような先読みの戦いになりそうだと言う。
試合の展開については「1R目から行くなど色んなパターンがありますし、(前回の鈴木真彦戦のように)1Rでダウンをとったパターン、また1Rにダウンを取られて3R目で返す場合など、全て想定して練習しています」とあらゆる局面で対応出来るようにすると言う。
那須川よりも勝っている部分はとの問いには「自分の場合は、この戦法で来られるとこの負けパターンがあるなどの(経験が)ありますが、彼の場合負けていないので、(負ける)パターンがそこまで想像出来ないのでは」と”無敗の神童”ならではの弱点を頭に入れている。
■「今回がラストチャンス、色んな人に勇気や感動を与えたい」
試合後には熊本豪雨の水害被災地や、タイのエイズ小児施設へ寄付することが恒例となっている志朗。支援の話題になると「当たり前のことですから。今回の試合だから特別(な支援をする)ということはない」とする。
しかし「自分は今回がラストチャンスです。負けたら、今回がラスト。格闘人生の中でこんなに気合が入っていることは初めてというくらい。試合を通して勇気や感動を与えるのが、格闘家としての意味だと思っています。自分が勝てば、支援している人たちに対しても、色んな人にも『継続は力なり』『努力すれば実る』とことを見せられる。それはモチベーションですね」と被災地の人たちや子どもたち、そして観客全員に勇気や努力の大切さを伝えたいとも語る。
最後に「前回と違う所は、準備期間が長かったこと。この期間でイメージや、この攻撃は危ないんじゃないかなどの研究が出来、言い訳が出来ない。負けたら那須川選手より下だったということなので」と打倒那須川だけを考えてきた1年半の集大成をぶつける。
さらに「過去最高のモチベーションです。そうでないと、超えられない相手です」と改めて意気込んだ。
▶次ページ:互いに先を読み合うような展開になった、那須川vs志朗の第一戦
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