2021/04/15（木）UP
（最終更新：2021/04/15 13:28）

ボクシング五輪連覇でプロでも世界三階級制覇を果たしたクラレッサ・シールズのMMAデビューが決定

　かねてよりMMAで戦うとしていた女子プロボクシング3階級制覇王者クラレッサ・シールズ（26＝米）だが、MMAへの参戦が正式に決定した。6月10日にレイ・セフォーが代表を務める米国の総合格闘技団体PFL（Professional Fighters League）にて柔術がベースのブリトニー・エルキン（米）とライト級で対戦すると昨夜、主催者より発表された。場所の発表はないが、放送は米国ESPNにてゴールデンタイムに生放送、世界160カ国以上の主要な放送局やストリーミング配信局でも放送されるという。

【これまでの経緯、発言】
　シールズは19年12月に、UFC2階級制覇王者のアマンダ・ヌネスとボクシングルールでの対戦に興味があると話し話題になったが、実現には至っていなかった。昨年11月にPFLと契約したと海外報道。参戦予定としては21年にライト級で試験的に1試合を行い、継続参戦はその後になるとされた。
　シールズは、このデビューに向け元UFC王者のジョン・ジョーンズや元UFC女子王者でボクシングでは世界3階級制覇を達成したホリー・ホルムと一緒に練習を重ねてきた。
　シールズは強気の発言でも知られ、19年には海外メディアに、男子ボクサーに対し「ゲンナジー・ゴロフキンと勝負ができる、キース・サーマンなら間違いなく勝てると本気で思う、ジェイク・ポールにもボコボコにして勝てる」と元WBA世界ウェルター級スーパー王者のサーマンに勝てると発言。「彼らよりパワーは強いとは言わないけど、正しいタイミングで正しいショットを仕掛ければね」と話していた。

最強女子ボクシング王者クラレッサ・シールズ（左）のMMAデビューが決定、相手はグラップラーのエルキン（右）

【互いの戦績】
　クラレッサ・シールズはボクシング（ミドル級）で12年と16年のオリンピックで金メダル、その後プロに転向し3階級制覇と4団体制覇。今年3月には、2階級目（スーパーウェルター級＝69.85kg）の4団体統一を成し遂げ現役選手では世界最強の女子ボクサーと言われた。プロ戦績は11勝2KO無敗。身長、リーチとも173cm。

　ブリトニー・エルキンは柔術をベースにベラトールにも参戦してきた。戦績は3勝6敗でPFLでの唯一の試合は18年6月、柔道五輪2連覇のケイラ・ハリソンとの対戦。腕十字で一本負けしているが、シールズの打撃にグラップリングでプラスに試合運びができるか。身長180cm。

【意気込み】
クラレッサ・シールズ「6月10日にPFLのケージに初めて足を踏み入れて、私が挑戦から決して引き下がらないことを世界に示すのが待ちきれません。私は自分が世界最高のボクサーであることを示してきましたが、最終的には総合格闘家として同じことをするつもりです」

ブリトニー・エルキン「PFLに戻ってきて、クラレッサ・シールズと対決するこの機会を得られたことにとても感謝しています。彼女が偉大なボクサーであることは知っていますが、これはMMAであり、私はどこでも戦える総合的なファイターであることを皆さんにお見せするつもりです」

PFL代表レイ・セフォー「世界のコンセンサスである女子パウンド・フォー・パウンド・ボクサー、クラレッサ・シールズの待望のPFLデビューを発表できることに興奮しています。我々は、彼女がケージの中でトレーニングしているビデオを見て、6月10日に行われる彼女とブリトニー・エルキンの対決が待ちきれません」

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