カメルーン史上初UFC王者となったガヌーが凱旋帰国、国民英雄の歓迎パレード「この瞬間を待っていた、言葉で表すことができない」と感激
3月28日(日・日本時間)に米カリフォルニア州ラスベガスにて開催された『UFC260』のメインイベントで、スティぺ・ミオシッチ(米国)をKOで下しヘビー級新王者に輝いたフランシス・ガヌー(34=カメルーン)。
カメルーンでも貧しいと言われる村で生まれ育ったガヌーが、世界最高峰の総合格闘技団体UFCで、史上初のカメルーン出身の王者となったとあれば、彼の存在がカメルーン国民の喜びと誇りになったことは想像するに難しくない。
ガヌーは4月25日(日本時間)に開催された『UFC 261』のメインでホルヘ・マスヴィダル(米国)をKOで下しタイトル防衛に成功したウェルター級王者カマル・ウスマン(ナイジェリア)のセコンドについた翌日に本国に帰国したのだが、その時の様子が凄かった。
『Africa News』など複数の現地メディアが4月28日、このガヌーの凱旋帰国を報道。ガヌーはカメルーンの最大都市ドゥアラを訪問したが、多数の警察官やセキュリティーグループに護衛されながら、オープンカーでの凱旋パレード。その姿は完全に世界のVIPのようだ。
多くの人々がガヌーの姿を見て歓喜する中、ガヌーは歓迎式典に出席し、そのスピーチで「私は皆さんに王者のベルトを持ち帰ると約束しました。このミッションが達成できたのは、皆様の応援のおかげです」と、参列者と、カメルーン国民に向けて感謝の気持ちを述べた。
ガヌーはここ数日間、家族と会った時などカメルーン滞在の様子を自身のSNSにアップしている。凱旋パレートについて「ベルトを母国に持ち帰った。この瞬間を待っていた。これ以上、言葉で表すことができない」と感激。
5月2日の投稿には、家族と朝食をとる様子の写真を掲載し「家族揃ってテーブルを囲む朝食、プライスレスな時間」と感無量の様子だった。
あまり学校にも通えない程の貧しい家庭で生まれ育ったガヌー。家計を助けるため、子供の頃から危険な現場での過酷な労働を強いられる砂の採取場で働いた。その大柄な体格から村の用心棒的な存在になるも、プロボクサーの夢を捨てきれず、26歳の時に単身フランスへ。
路上生活を送る日々もある中、お金を稼ぐためならと周囲に勧められた総合格闘技の門を叩き13年に総合デビュー。その2年後の29歳の時にUFCに参戦し、1度目のタイトル挑戦に失敗するも、MMA19戦目にして悲願のUFCのベルトを手にした。
UFCヘビー級史上最強王者が誕生と大きな注目が集まるガヌー。ヘビー級制覇を目指すジョン・ジョーンズ(米国)との対戦だけでなく、今や、MMAの枠を飛び越えて、プロボクシングで4団体ヘビー級を制し現WBCヘビー級王者のタイソン・フューリー(32=英国)との対戦実現の期待が高まている。カメルーンの英雄となったガヌーの今後の動きが注目される。
▶︎次ページ(動画)は、“国民英雄”となったガヌーの凱旋帰国の様子、お祭り騒ぎのニュース映像
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