【RIZIN】皇治はムエタイ、梅野源治はキックへ!? 互いに相手競技のジムで練習し対策、キックとムエタイの長所と短所とは
5月30日(日)に『RIZIN.29』(丸善インテックアリーナ大阪)にて行われるキックボクシング(-61.0kg)のワンナイトトーナメントの一回戦で、元K-1の皇治(31=TEAM ONE)と”日本ムエタイ界の至宝”梅野源治(32=PHOENIX)が1回戦で対戦する。
ムエタイを主戦場とする梅野と、K-1などのキックルール主体のリングで戦ってきた皇治だが、今年2月より皇治はムエタイのウィラサクレックジムで強化をはかり、次戦へは「コロナ次第やけどまずは5月かな、はよ試合したい」と語っていた。既に海外選手含めムエタイの強豪との対戦の可能性を考慮していたのかもしれない。主にキックルールで戦ってきた皇治にとっては、ムエタイ対策をするにはムエタイジムで練習するのが良いだろう。更にウィラサクレックジムはゲーオやゴンナパーなどのK-1王者を輩出しており、ゲーオはK-1転向前にムエタイルールで梅野からKO勝ちしているため、梅野対策も立てやすいだろう。
対する梅野は昨夜(6日)元K-1王者・久保優太が設立したキックボクシングジム『パージ東京』での写真を掲載。このジムは久保をはじめ、木村ミノル、芦澤竜誠、才賀紀左衛門などのK-1トップ選手が所属する。元K-1の皇治対策をするには持って来いのジム。梅野はSNSに「皇治選手はムエタイを俺はキックボクシングをお互いのフィールドを学び リスペクトしあって闘う こういうのがいいじゃん 罵り合って盛り上がるのは一部だけ」とメッセージを綴っている。
■互いの競技を対策するほど違うキックとムエタイ、その長所と短所
梅野はムエタイの2大殿堂の1つであるラジャダムナンスタジアムの王者になり、WBCムエタイなど4団体のムエタイベルトを獲得した逸材だが、キックのタイトル歴はなく、19年にキックの試合『RISE WORLD SERIES』に挑戦。準決勝ではRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに判定勝利したものの、決勝では白鳥大珠に接近戦のパンチで2度のダウンを喫しKO負け、優勝を逃した。
この敗戦はムエタイとキックのルールの大きな違いにもあった。ムエタイルールでは多くのキックルールで禁止されている両手で首を抱え込んでの首相撲、そこからのヒジ、ヒザが認められている。さらにパンチより蹴りのポイントが高いため、接近戦の攻防は首相撲とヒザ蹴りが中心となり打撃はヒジ打ちで額のカットを狙うのが主。
対するキックボクシングルールでは抱え込みやヒジが無いのが一般的だがその分、接近戦でのパンチ技術はもちろん、接近戦での蹴り技も発達している。抱え込み、ヒジ無となれば、接近戦での攻防はキックボクシング選手が戦い慣れており有利であろう。
キックルールでのムエタイの長所は、ムエタイでは蹴り技がポイントが高いため、蹴りが発達していることだろう。ムエタイでよく見られるスネでのミドルキックで相手の腕のガードを何発も蹴り、骨折させるほどの技術と威力は脅威だ。
RIZINキックボクシングルールは基本ヒジ無しだ。瞬間的な掴みに限り、ワンキャッチ・ワンアタックまでを有効とする。抱え込んでの一発のヒザも可能だ。K-1にはワンキャッチ・ワンアタックは禁止だった。皇治が梅野をどう攻略するか、梅野の危険な抱え込みと蹴り技には要注意となる。
♢選手データ
・皇治(31=TEAM ONE)身長:173cm、体重:60kg、構え:右、戦績:45戦28勝(10KO)15敗2分、主なタイトル:元TRIBELATEスーパーフェザー級王者/元HEATキックルールライト級王者/元ISKA K-1ルール世界ライト級王者
・梅野源治(32=PHOENIX)身長:180cm、体重:61.2kg、構え:右、戦績:65戦49勝(21KO)13敗3分、主なタイトル:元ラジャダムナン・スタジアム認定ライト級王者/元WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者/元WPMF世界スーパーフェザー級王者/元M-1フェザー級王者/元WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者/元WPMF日本スーパーバンタム級王者/元WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーフェザー級王者
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