井岡一翔、大麻成分なし「後ろめたい気持ちでボクシングと向き合った事は一度もない」
WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32=Ambition)が、昨年大みそかの世界戦時のドーピング検査で大麻成分による陽性反応が出ていたことについて、JBC(日本ボクシングコミッション)は立ち上げた倫理委員会の再調査の結果を発表。簡易的な検査のA検体で陽性が出たが、偽陽性の疑いがあり、精密な検査のB検体では違反成分のTHC(大麻の成分)は検出されなかったとした。
B検体で検出されたのは禁止物質であるエフェドリン、フェネチルアミン、チラミンの興奮作用のある3成分だが、JBCの会見では尿検体を”冷凍”しなければいけないところ5日も”冷蔵”。JBCによる保管の不備による腐敗が禁止成分を生産した可能性を否定できないとし、井岡の違反認定は困難とした。
井岡側も同19日に会見を開き、井岡側の服部弁護士はB検体で検出された超微量の3成分はJBCによる保管の不備によって尿検査の腐敗が進んでいたことが認められ、井岡がこの3成分を摂取したとは認められないと語った。
ちなみにフェネチルアミン、チラミンは一般の食品にも微量に含まれるが、エフェドリンは葛根湯など風邪薬など生薬の麻黄に含まれる成分であり、服部弁護士はエフェドリンについて違反のトータルの1万分の1の濃度も出てこなかったと説明した。
井岡は「今日という日を待ちに待った。自分の中では不正なことは一切していないし、ボクシングを行う上でもそういう気持ちは全くない。報道が先走ったり、そう言う目で見られているのはすごく感じていた。それ(無実)を証明するのは僕の力ではどうにもならなかった。服部先生はじめ関係者の皆さんに感謝したい」と話した。
会見後、井岡は自身のインスタも更新。
「自分の為に生きる人生なんてもうとっくに終わってる。俺には守らないといけない大切な家族が居る」と綴りファンや仲間にも感謝。
そして「何より自分の可能性を誰よりも信じてここまで来た。自分の人生を懸けて、命を懸けて闘ってきた。ボクシングは甘い世界じゃない、後ろめたい気持ちでボクシングと向き合った事なんて一度もない。それは、これまでもこれからも変わらない。自分の魅せ方で、自分のやり方で、これからも見せたい光景を見せるだけ」と改めて決意を述べた。
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