【DEEP JEWELS】二冠王となった大島沙緒里、紅白のベルトは「私の力になってくれるベルト」
6月20日(日)東京・ニューピアホールにて開催された『DEEP JEWELS 33~アトム級GP 2021 FINAL~』。本大会で開催されたアトム級グランプリを制し、DEEP JEWELSアトム級王座を手にした大島沙緒里(AACC)が試合後会見に臨んだ。
大島はトーナメント準決勝となった第1試合でパク・シウ(TEAM MAD)と対戦。昨年12月に一度敗れたパクへの雪辱戦を腕十字で制し決勝進出。第2試合でにっせー(フリー)を破り勝ち上がった青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)をきっちり押さえ込み、判定勝利。トーナメントを制し純白のベルトを腰に巻いた。
大島はトーナメントを振り返ると「1回戦が富松選手だったので、優勝できるとは考えていませんでした。うれしいです」と喜びを語った。
大島にとって、本トーナメントの最大の山場は準決勝のパク戦。昨年12月に負けているため「パク選手の研究しかしてこなかった」と全力を注いでいたという大島。リベンジに向け恐怖を感じる夜もあったというが、「挑戦する気持ちでできたのが大きい」と、一度負けているからこそ真摯に対策に取り組めたという。
そのパクとの試合中は「パンチが当たった時に『当たった!』と思って気持ちが抜けた瞬間に(パクのパンチを)もらってしまって、何度も気持ちを入れ直していた」という大島。そのたびにリセットできたのが功を奏したか「足を触ったときに足を抜くスピードが速かったので、タックルを警戒してるのがわかった」と冷静に戦えていたという。
途中パクのワンツーでダウンを喫したように見えたが、大島は「反射的に倒れて足を取ってグラップリングに持ち込みたかった」と狙った動きだったといい、目論見通りの展開に持ち込めたという。
決勝は青野ひかると対戦。大島はパクの研究に没頭するあまり「(青野選手が)オーソドックスかサウスポーかすらわからなかった」と、まったく青野戦への準備をしていなかったという。
結果、開始早々に右フックを被弾し「やばい」と思ったという大島。グラップリングで勝負を挑むも「(グラップリングの)展開になったら力がすごく強くてポイントが取り切れなかったので、どうしようかなという気持ちしかなくて。最後は腕がパンパンでした」と紙一重の勝利だったと明かした。
本人も予想外だったというトーナメント制覇を果たし、DEEP女子ミクロ級と合わせDEEP二冠王となった大島。「アトム級にはたくさん選手がいる中でチャンピオンになれたのはうれしいです」と激戦区のアトム級での大会に満足そうな表情。紅白の二本のベルトの存在を「これからがプレッシャー」と表現したが、その上で「私の力になってくれるベルトだと思います」と、責任と同時に飛躍へのきっかけとする構えを見せた。
新王者となっての今後の目標を問われると「この先に何があるかあまり知識がありません。RIZINに出場しているRENAさんや(浜崎)朱加さんと練習していて、どれだけレベルが高いか痛感しているので、簡単に(RIZINとは)言えない」と、明確な目標はひとまずお預け。「オファーがあったら試合をする」としつつ「デビュー以来2~3か月に1回ペースで試合をしてきたので、しばらくは母として妻としての仕事をやりたいと思います」と、休養をとりつつ家族との時間を大切にしたいと語った。
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