2021/06/25（金）UP
（最終更新：2021/06/25 21:57）

相手の伊藤に「負けるところはない」と断言する金太郎

　6月27日（日）に開催される格闘技イベント『RIZIN.29』（丸善インテックアリーナ大阪）のバンタム級トーナメント1回戦で対戦する、金太郎（28＝パンクラス大阪稲垣組）と、伊藤空也（24＝BRAVE）のオンラインインタビューが行われた。

　金太郎は『THE OUTSIDER』出身でアグレッシブな戦いが人気の選手。12年からDEEP、パンクラスに参戦し「まさかりパンチ」や「まさかりキック」と呼ばれる強烈な打撃でKOを量産。昨年2月のRIZINデビュー戦で加藤ケンジから初回一本勝ちを収めたが、同9月に瀧澤謙太に判定負けした。今回はトーナメント戦であると同時に、再起戦でもある。

”まさかりパンチ”でKOを量産する金太郎

　対する伊藤は強さを求め名門・BRAVEジムの門を叩いた熱血ファイター。禅道会仕込みの打撃とバランスの良いグラップリングを武器にグラチャンで活躍。昨年9月のバンタム級王座決定戦で獅庵を判定で下し、第6代同級王者となった。今回がRIZIN初参戦となる。

■金太郎インタビュー「今日もハードに水抜き、試合では負けるところはない」

　金太郎は現在の心境について「いよいよ試合やなっていう気持ち」とコメント。コンディションについては「現在、水抜きの状態。通常体重は71か72kgあって今は65.5kg辺りまで下げた。いつも5kg位水抜きをやる。今日もハードに水抜きをやる。いつもと比べたらしんどい。でもそれは全員一緒。しっかりとやる」と、試合前の最後の仕事をやり抜くと言わんばかりの表情を見せた。

「会場が盛り上がる試合になる」と意気込む伊藤

　対戦相手の伊藤について「あまりこれといって意識している点はない」とあっさりと語った金太郎だが「しっかりと自分のやるべきことをやる選手。そこをさせないように戦う。でも、負けるところはない」と、認めつつも自身の勝利への自信は揺るぎない。

　試合展開については「作戦はある。しかし、それが全部ハマるか分からないので、その場その場で対応しようと思う」とし、この試合に向けての練習でレベルアップした技術的な部分を披露することを約束した。

■伊藤空也インタビュー「間違いなく、会場が盛り上がる試合になる」

鋭い左ハイキックを放つグラチャン王者の伊藤

　一方の伊藤はRIZIN初参戦で、いきなりのセミメインで戦うことになるが、「リラックスできてるので、ベストコンディション。間違いなく、会場が盛り上がる試合になる」と非常に落ち着いた様子。

　さらに、これまで多くのKOパターンを生み出した金太郎の強みである“勢い”についても「勢いで来るんだったら、全局面でそれを上回るパフォーマンスを見せれば良い。全局面で受け止められる。逆に向こうが別の作戦で来ても、自分の中ではプランをいくつか立てている」と、メンタル、戦略共に万全の状態で全く臆する様子もない。

　これまでRIZINに参戦する多くの日本人選手は、修斗、DEEP、パンクラスなどの団体から来るとの印象だが、グラチャン王者である伊藤は「修斗やパンクラスだけじゃないっていうか、別にそれが全てじゃないと思ってる。自分はグラチャン代表で今回、トーナメントに出るが、やっぱそういうチャンピオン勢や主力選手にも勝るような、そういう試合もグラチャンで培ったものをすべて出せたらなと思う」と、団体の看板を背負う意気込みを見せた。

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