2021/06/26（土）UP
（最終更新：2021/06/26 11:04）

「タックルすれば寝技になる。寝技が僕のポジション」と倉本のレスリング封じを宣言するヤマ二ハ

　6月27日（日）に開催される格闘技イベント『RIZIN.29』（丸善インテックアリーナ大阪）のバンタム級トーナメント1回戦で対戦する、アラン“ヒロ”ヤマニハ（35＝ブルテリア・ボンサイ）と倉本一真（34＝修斗GYM東京）のオンラインインタビューが行われた。

　ヤマニハは、今大会の2週間前に東京ドームで開催されたRIZIN.28でライト級新王者となったホベルト・サトシ・ソウザ、同大会で朝倉未来を三角絞めで失神させ勝利したクレベル・コイケと同じブルテリア・ボンサイ所属の日系ブラジル人。主にパンクラスで活躍しMMAキャリアは11年のベテラン。柔術黒帯の実力を持ちながら、これまで17勝のうち4つのTKO（3一本）があり打撃でも寝技でもフィニッシュできる能力を持つ。

　対する倉本はレスリングで2012年〜2014年まで天皇杯全日本選手権グレコローマン60kg級3連覇を果たしたレスリングエリート。18年に修斗でデビューすると7連勝。豪快なジャーマンスープレックスを決めることから“投神”の異名を持つ。昨年8月には女子レスリング48kg級で、リオ五輪金メダリストの登坂絵莉との入籍を発表し話題となり、大晦日のRIZINデビュー戦では中原太陽をサッカーボールキックで初回TKOに下し、打撃の実力も見せつけた。

■ヤマニハ「私がKOするか相手がタップする。判定はいらない」

バックからパウンドを落とすヤマ二ハ

　RIZIN初参戦となったヤマニハは、2週間前、共に三角絞めにより一本勝利を果たした同門のサトシとクレベルの試合を見て「良いエネルギーはもらえました。僕の先輩勝ちました。僕も出来るね。僕のチームもレベル高いね。だから私が信じます」と刺激を受けたと語り、「クレベルだけじゃないね、サトシ、マルキーニョス（ソウザ）と、関根（”シュレック”秀樹）さん、みんなはたくさん手伝うね。いつも、僕の大事はコンフィオンス（ポルトガル語：信頼の意味）大事ね。コンフィオンスあれば、僕がいつでも信じてる」といずれもRIZIN参戦経験を持つ同門の選手たちとハードなトレーニングを積んで来たことを話した。

　そして対戦相手である倉本について聞かれると「イメージが、力強い選手。タックルうまいね」とその実力を認めながらも、「相手はレスリング上手いけど、タックルすれば寝技になる。寝技が僕のポジション、上手いですね。だからあまり心配してない」と、倉本がタックルに成功しても、そこからは得意な寝技に持ち込めることへの自信をのぞかせた。

　試合展開の予想については「私がKOするか、相手がタップする。判定はいらない」と打撃、寝技のいずれかでフィニッシュすると予告。サトシ、クレベルに続いてヤマニハが“ボンサイ”旋風を巻き起こすのか。

■倉本「優勝するので、勝って当たり前。（三角絞めは）僕にはかからない」

「優勝するので、勝って当たり前」と強い自信を見せる倉本

　対する倉本は「優勝するんで、1回戦勝って当たり前なんすけど、しっかり危ないところなく、勝ちたいと思ってます」と余裕を見せる。

　ヤマニハについては「今、すごい盛り上がってるボンサイ柔術所属の選手ですけど、寝技をできるのは当然、打撃で結構攻める選手なんでオールラウンダーっていう感じですね」と評価。

　2週間前の東京ドームで活躍したサトシとクレベルについて聞かれると「めちゃくちゃすごいすね。あんな、あんな三角絞めやられたら終わるなと思ってるんですけど」としながらも「まあ僕にはかけれないと思います」とし、「（ヤマニハは）サトシ選手、クレベル選手、ではないっていうのもありますし、三角絞めのの対処もしっかりしてきてます。自分のレスリング力だったり、フィジカルで負けることがない自信を持ってます」と技術・体力の両方への自信を覗かせた。

　共にオールラウンダーながら柔術vsレスリングの構図でもある今回の対決。ヤマニハが、ボンサイ柔術の実力を見せつけるか、それとも“投神”倉本の必殺ジャーマンがさく裂するか。注目が集まる。

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