2021/07/05（月）UP
（最終更新：2021/07/05 20:23）

KNOCK OUT-RED王者の吉田英司と新日本キック王者のリカルドが対決

　8月22日（日）東京・新宿FACEにて開催される『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX 2021 vol.3 ～RED FIGHT～』の対戦カード発表会見が5日都内にて行われた。

　KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者・吉田英司（29＝クロスポイント吉祥寺）が満を持してKNOCK OUTに参戦。新日本キックボクシング協会日本ウェルター級王者リカルド・ブラボ（21＝伊原道場アルゼンチン支部）を迎え撃つ。

　吉田は19年10月にREBELS-RED スーパーウェルター級王座決定リーグ戦を制し王者に。KNOCK OUTとの統合を機に、KNOCK OUT-RED王者に認定された。今年1月のINNOVATIONでは、スーパーウェルター級王座決定戦で喜多村誠にKO勝利し二冠目を達成した。
　同4月にはHEATに参戦し、木村”フィリップ”ミノルからダウンを奪い名を上げたアビラル・ヒマラヤン・チーターと対戦したが、3度のダウンを奪われ敗北。この一戦で負った脳へのダメージにより、6月に決定していたWBCムエタイ日本スーパーウェルター級王座決定戦をキャンセルする事態に見舞われた。

吉田は19年10月に津崎善郎を下しREBELS-RED王座を獲得、その後KNOCK OUT-RED王座の認定を受けた

　対するリカルドはアルゼンチンから日本へキックボクシング留学している選手で、7戦7勝（5KO）と無敗のまま18年5月に日本ウェルター級王座に就いた。長いリーチから生み出される鋭いストレートを武器にKOを量産。今年4月にはイエティ達朗を左右フック連打で1R KO撃破。6月には杉原新也をヒジで切り裂きTKOで下し、2連続KO勝利を飾っている。

　吉田はKNOCK OUT王者ながら、紆余曲折を経て今回がKNOCK OUT初参戦。同グループであったレベルスに参戦したのも19年10月の津崎善郎戦が最後だという。約2年アウェイのリングで戦い続けた吉田は「挑戦者くらいの気持ちで覚悟を決めて臨みます。しっかり勝って、チャンピオンとして認めて欲しい」と王者としての存在感を示すと意気込んだ。

　対戦するリカルドの印象を「コンスタントに試合をしていて勢いがある。気をつけたいのはパンチ」と評価。同階級で名を売るリカルドは意識していたといい「いずれやると思っていたので（対戦が決まっても）驚きはなかった」と、決まるべくして決まった一戦であるという認識を示した。

リカルドは現在2連続KO勝利中と絶好調

　一方のリカルドもレベルスへは参戦経験があるも、KNOCK OUTへは初参戦。「メインイベントは楽しみ。吉田選手の試合は見ました。強い選手だけどアゴはそれほど強くない。次の試合もしっかり勝ちたい」と吉田の弱点をアゴと指摘。勝利した後は「タイトルマッチをやりたい」とKNOCK OUT-RED王座への挑戦の意思を示した。

　過去にリカルドは、出席した会見において何度も自信をみなぎらせる様子を見せていた。この会見においても「判定はない」とKO決着に自信を見せていたが、この日はさらに饒舌さを増し、王者・吉田に襲いかかった。

　リカルドは王者同士の戦いであることに触れると「（吉田は）4月の試合でもKO負けをしていましたが、この試合でもKO負けしたら王座返上するんですか？」と吉田を挑発。一度は吉田も「ベルトを守っても仕方ないし、手堅い試合をしても仕方ない。思い切り試合をできたら」と回答を濁すも、さらにリカルドは「じゃあ負けたら返すんですか？」と追撃。これには吉田もカチンときたようで「全然返上します」と応戦した。