【KNOCK OUT】吉野友規が5か月振りの再起戦へ、対するは4戦全勝のNJKFファイター鈴木健太郎
8月22日(日)東京・新宿FACEにて開催される『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX 2021 vol.4 ~BLACK FIGHT~』の対戦カード発表会見が5日都内にて行われた。
前戦で初黒星を喫した吉野友規(34=STURGIS新宿)が5か月振りの再起戦へ。4戦全勝の鈴木健太郎(試合時31=E.S.G)との一戦に臨む。
吉野は学生時代に剣道国体優勝、社会人でも剣道選手だったが29歳からキックボクシングを始め19年12月に32歳でプロデビュー。遅咲きのファイターだが、順調の勝ち星を積み上げて6戦6勝(4KO)までレコードを伸ばした。今年3月は[KNOCK OUT-BLACK(ヒジ無し)スーパーミドル級王座決定トーナメント]に参戦。初のタイトル獲得を目論んだが、準決勝で田村聖から1Rに先制のダウンを奪うも、2Rに田村から2度のダウンを奪われTKOで初黒星を喫した。
対する鈴木はNJKFを主戦場にするファイター。ここまで4戦4勝(1KO)とデビュー以来無敗を貫いている。前戦は今年3月、馬木樹里との無敗対決でダウン応酬の激戦の末、計4度のダウンを奪うTKO勝利を収めている。なお鈴木は本会見を欠席したため、吉野のみが会見に応じた。
吉野はマイクを握ると「この試合に対する意気込みはがんばる、その一言。がんばります」と短かくも強い言葉で意気込みを語った。前戦はデビュー以来初の敗戦。「今までは必ず勝っていたのがメンタルや練習内容に影響していました。たかが1敗と言ってくれる方もいたんですが、自分の中でどうしたらいいか整理が付いていなかった」と、精神面に大きな影響を受けていたというが「前回の1敗は私が弱かった。また練習の中でがんばっていけばいい」と気持ちを切り替えて前に進んでいるという。
一方でデビュー以来からの全勝が崩れたことの影響は大きく「敗戦で崩れたことは大きくて、シビアな世界だと思った」と感じたという吉野。格闘技に限らず「いろいろなプロも苦しんでいる中、試合が出来るのは当たり前ではない。もっと真剣に考えて試合に取り組みたい」と、環境への感謝を新たにしたという。
対戦する鈴木の印象を「4戦全勝。気持ちはあるしパワーもある。そんなに簡単に勝てるわけではない」と、強敵と認識。遅咲きのKOキングの復活に期待が寄せられる一戦だが「かませ犬にされるか乗り越えられるかで今後が変わる」と、油断できない一戦であると表情を引き締めた。
かつては1敗したら引退を公言していた吉野だが、改めて「(引退は)私ひとりで決められるものではありません。応援してくださる皆さんの気持ちを背負ってやらせてもらってきました」と、すでにひとりの意思で決められる環境ではなくなったと語る。そして改めて吉野の復活を期待する人々の声を受け「もう一度チャンスをいただけるというので、がんばりたいと思います」と新たな一歩を踏み出す意気込みを見せた。
<対戦カード>
▼KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級/3分3R・延長1R
吉野友規(STURGIS新宿)
vs
鈴木健太郎(E.S.G)
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