42歳・パッキャオ「若い頃とは違う」トレーニングの工夫、2年の休養もプラスに=8.21タイトル戦
WBAウエルター級休養王者マニー・パッキャオ(42=フィリピン)はWBC・IBF統一ウェルター級統一同級王者エロール・スペンスJr(31)とのタイトル戦(8月21日※日本時間22日・米ラスベガス)に向け7月初旬に渡米、ハリウッドにあるフレディ・ローチ・トレーナーのワイルド・カード・ボクシング・クラブに戻り、スペンス戦に向けてトレーニングを強化している。
▶︎【動画】パッキャオ30歳全盛期、IBF世界王者ハットンに失神KO勝利する衝撃シーン
相手のスペンスは無敗で、年齢もパッキャオよりも一回り下だ。対してパッキャオは2年ぶりの試合で、42歳の年齢もあってか、英大手オッズのウイリアム・ヒルでは14日7時の時点でパッキャオ2.8倍、スペンス1.44倍とスペンスが優勢となっている。
一昨日の記者会見でパッキャオは、現在のトレーニングについて尋ねられると「若い頃とは違う」と認める。ただし、年齢なりのアプローチを行い、ベストなトレーニングをしているようだ。
パッキャオは「若い頃は、日中のトレーニングで自分を追い込んでも、一晩で回復することができる。しかし、この年齢になると、体を回復させるための時間が必要になるんだ」と語る。
さらに「例えば、今日はガンガンに追い込んで、明日はハードすぎない軽いトレーニングをする。すると、次の日にはまたガンガンの追い込みを再開することができるんだ。若かった頃は、毎日のように、限界まで追い込んでいたけどね」とトレーニングの緩急をつけることで、効率的なワークが出来るという。
昨日13日には、パッキャオのライバルだったフロイド・メイウェザーと8Rを戦い抜いたYouTuberのローガン・ポールが見学に訪れた。その練習の様子は動画でも公開されているが、ローガンは驚き「戦ったのがパッキャオではなく、メイウェザーで良かった」と言わしめるほどの激しいものだったようだ。
パッキャオは今回2年ぶりの試合。19年7月に当時無敗だったキース・サーマンに判定勝利して以来となる。2年のブランクについてパッキャオは「12歳からボクシングを始めて今までやってきたので、2年間の休養は自分にとっていいことなんだ。だからトレーニングに戻ったら、トレーニングに集中し、100パーセントのコンディションを整えることにハングリーになっている。それが私の原動力になっているんだ」ともコメント。
緩急やメリハリをつけることが、長く一線での現役を続ける上で必要なことなのかもしれない。
42歳なりにトレーニングをうまく調整し強敵に挑むパッキャオ。果たして下馬評を覆すことが出来るか。
♢選手データ
マニー・パッキャオ(42=フィリピン)身長166cm/リーチ170cm/構え:左/戦績62勝(39KO)7敗2分/KO率54.93%/主なタイトル:元6階級制覇王者、現WBAウェルター級休養王者※休養王者に降格前はWBA(防衛2)
vs
エロール・スペンス・ジュニア(31=米)身長177cm/リーチ183cm/構え:左/戦績27勝(21KO)無敗/KO率77.78%/主なタイトル:現WBC(防衛1)・IBF(防衛5)世界ウェルター級王者
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