渡辺華奈、五輪柔道で発奮「MMAで王者になる!」ベラトールのコンタクトレンズ禁止に復帰へレーシック手術も検討
MMAファイター渡辺華奈(32/FIGHTER’S FLOW)は6月26日(日本時間)米国『Bellator 261』でTKO負けし、眼窩底骨折で手術。現在は復帰へ向けて柔道時代の後輩、北京&リオ五輪銅の中村美里らと、ランニングを中心に目の負担にならないトレーニングを続けている。
試合から1ヶ月、東京五輪柔道が開幕し、日の丸を背負って戦う柔道家たちの奮闘に渡辺は大きな刺激を受け、自身のSNSでも連日の金メダルラッシュに熱のこもった解説をツイートしながら応援した。渡辺は7歳からおよそ20年間、柔道に打ち込み、全日本指定強化選手として7年間、日本トップクラスの選手たちと切磋琢磨していた。
五輪柔道では個人金メダル9個と過去最大数に。渡辺にインタビューすると心身ともに回復傾向。そこで試合のこと、怪我のことや今後について聞いた。
渡辺は前述の1ヶ月前の試合『Bellator 261』で、フライ級2位のリズ・カムーシュ(米=37)と対戦。連打を浴びてわずか35秒でTKO負けを喫し、MMA11戦目にして初黒星。ベルト奪取という格闘家人生最大の目標にも無情に「待った」をかけた。
「そうだよな、自分てそうだったよな」
それが、試合を止められた直後に湧いてきた言葉だった。
「柔道時代も、あと一歩勝ちきれない、もう一歩上に行けないという経験ばかりだった。MMAに転向して、今までがうまくいきすぎていただけ。やっぱり私は持っていないんだ、一流になりきれない人間なんだ…と」
だが、落胆の感情が悔しさに置き換わるまで時間はかからなかった。自分への失望や絶望は、実力を出し切って負けたあとにすればいい。
「自分の実力のなさで負けてしまい、応援してくださった方には本当に残念な思いをさせてしまった。それが申し訳ないし、心の底から悔しい。こんなところでは終われないし、今は絶対にリベンジしたいなという気持ちでいます」
“海外試合の洗礼”ではないが、今回はさまざまなアクシデントにも遭遇した。
対戦相手は当初のランキング1位イリマ=レイ・マクファーレン(31=米国)からカムーシュに変更され、入場直前でコンタクトレンズの使用禁止を知った。以前の試合で選手のコンタクトレンズが目の裏側に回ってしまったのが禁止のきっかけのようだ。特にコンタクト禁止は視力0.1以下の渡辺にとり、かなりのディスアドバンテージとなりそうだが、本人は「つけていても結果は同じだった」と振り返る。さらに入場曲も指定したものではなかった。
「言葉の壁なども含め、すべてにおいて準備不足でした。海外で勝つためには、もっともっと細かいところまで気を配らないと。次にチャンスが来たときに、またコンタクトがつけられないのはイヤなので、トレーニングができない今の期間でレーシック(視力矯正手術)をやろうかなとも考えているんです」
試合中の被弾で右眼窩底を2か所骨折、帰国直後に手術を受け、現在は医師の診断を仰ぎながらラントレやミット打ち、軽い寝技の打ち込みをしつつ回復をひたすら待つ日々。だからこそ、オリンピックでの柔道家たちの活躍がまぶしく、真正面から見つめ、浴びることで、そのまぶしさを自身のエネルギーに替えている。
柔道の表彰式をテレビで見届けた渡辺は、SNSでつぶやいた。
「オリンピックチャンピオンってコールされるのいいよね オリンピック、、本当に羨ましい!!!」
そして10分後、またつぶやいた。
「私はMMAでチャンピオンになる。今のままでは厳しいのはわかってる。それを目指してMMA始めたからブレたくないし、どんなことも乗り越えてみせる」
MMA戦績10勝1敗。眼の傷が癒えたとき、柔道育ちの総合格闘家・渡辺華奈の第二章がスタートする。
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