2021/08/15（日）UP
（最終更新：2021/08/16 13:12）

WOWOWの番組でゲスト解説をした井上尚弥

　本日15日（現地時間14日）、アメリカのカリフォルニア州カーソンにてプロボクシングWBO世界バンタム級タイトルマッチが行われ、王者のジョンリエル・カシメロ（32＝フィリピン）が2階級制覇王者のギジェルモ・リゴンドー（40＝キューバ）に判定で4度目の防衛を果たした。
　この注目の一戦はWOWOWで生中継され、4団体王座の統一を目指すWBA同級スーパー王者、IBF王者の井上尚弥（28＝大橋）がスタジオゲストとして出演。試合後、その井上がWOWOWのインタビューに答えた。

【動画】井上尚弥、試合直前の爆速＆破壊力抜群のミット打ち動画

　井上はカシメロが勝利したことについて「カシメロと戦いたいと思っていたので、結果としては良かったんじゃないですかね。あの内容でリゴンドーの勝ちと出るよりは」と語る。カシメロが圧力をかけて攻めるも、リゴンドーがディフェンス中心で攻撃を当てさせず、さらにリゴンドーの攻撃も少なくブーイングが多かった。結果は2-1の僅差でカシメロが勝利となった。

　カシメロの勝利については「やることをやっただけという感じ。あとは運でしょうね。ジャッジの見方も割れたわけですから」と運もあったとしながらも、「リゴンドーだと盛り上がらないし、自分のモチベーションも上がらないだろうし」とカシメロ勝利を喜んだ。

　試合後にカシメロは「次はドネア、最後に井上だ！」と中指を立て挑発したことについては、このヤローという気持ちがあるとしながらも「いい影響しかないですよ。こっちのモチベーションを上げてくれるし、それに相手が勝手に（イベントを）盛り上げてくれるので」と笑う。

　カシメロとは、どう戦うかということは試合が決まってから考えるという井上。積極的に仕掛けてくると予想されるカシメロに「こっちが迎え撃つだけ。倒されるかも分からないし、こちらが倒すかもしれないし。それは戦ってみないと分からないですね」と珍しく”倒されるかもしれない”という言葉を放った井上は「それだけ迎え撃つ準備ができている、逃げないよということです」と決意を述べた。

　次戦はドネアとの対戦になる可能性もある。前回（2019年11月、井上が12回判定勝ち）とは違う展開になるとの質問には
「あのときは自分も2ラウンドに目を傷めたし、一度戦ったことでドネアもこちらの手の内が分かっているので戦い方が変わるでしょうね。手の内が分かっている点は同じですが、それがプラスに作用するかどうかとなると戦ってみないと分からないですね。ドネアも誰かと2度戦ったことはないのでは」と再戦も決して簡単ではない戦いになると覚悟する。

　そして次戦については「相手に関してはドネアかカシメロで、年内の対戦で交渉中というところです。場所は日本かアメリカになりそうです」との日本開催の可能性も示唆した。

　なお、本日の『WBO世界バンタム級タイトルマッチ　ジョンリエル・カシメロvsギジェルモ・リゴンドー』は、16日（月）夜9時00分からの『エキサイトマッチ～世界プロボクシング』内でも放送される。

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