【ONE】ボクシング強化の山口芽生「死角からのパンチを出せるようになった、どの試合より白熱した印象に残る戦いを」と決意
9月3日(金)にシンガポール・インドアスタジアムにて開催される『ONE: EMPOWER』に参戦する山口芽生(V.V Mei/38)が公開練習とオンライン囲み取材を行った。
山口は女子アトム級ワールド・グランプリ(以下、WGP)の交替試合(リザーブマッチ)にて、ジュリー・メザバルバ(28=ブラジル)と対戦する。
【フォト】山口芽生、練習直後の集合写真、浅倉カンナら日本女子格トップが大集結
山口は日本の女子格闘技を牽引するベテランファイター。15年3月に『DEEP JEWELS』でアトム級王座を獲得し、16年からONEに参戦。2度の女子アトム級王者アンジェラ・リーへの挑戦経験を持つが未だベルト奪取には至っていない。18年5月の判定負け後、4連勝と波に乗っていたが、昨年2月にフィリピン無敗の新鋭デニス・ザンボアンガに判定負けを喫した。
対するメザバルバは修斗ブラジルなどブラジル国内プロモーションで活躍している選手。過去3年間負けがなく6連勝と波に乗っている。
山口は公開練習で、ボクシング世界王者の内藤大助や比嘉大吾の世界王座獲得を支えた名コーチ、野木丈司氏とミット打ち。軽快なリズムと、芯に当てるパンチを連打させ、空手のすり足のようなブレの無い安定したフットワーク、接近戦でのアッパー、右クロスなどの高等技術を披露した。
山口は大会2週間後に控えた現在のコンディションを「準備期間が長かったので、自分が不足していることをトコトン練習できた。今回は仕上がるのが早くて、今朝の時点でウェイトを切るぐらいになっている」と、通常であれば疲労が溜まるこの時期に安定した高いコンディションをキープできていると、調子の良さを語った。
前戦から1年半の間隔が空いた山口だが、コンディションの向上だけでなく、技術の取得にもこの“長い期間”が効果的に作用したという。
「前から自分のベースは伝統空手と思っていて、それを総合に生かしたいと思っていた。キックボクシングやボクシングの技術をどうやったら、空手の色を消さずに取り入れることができるか、混ざることで混乱しないか、それが不安だった。しかし、今は、落ち着いて自然にいろいろなものを出せている。スパーリングをしていても、自分が落ちついて先手を取れる場面が増えてきた」と、取り入れようとする様々な技術をありのままに受け入れ消化し、“自分の技”として出せていることに大きな自信をつけた様子だ。
また、野木コーチの指導により、直線的な縦の動きだけでなく横の動きへの意識と守備力を上げてきたとし「相手のフィジカルが大きくても、自分の動きで対抗できる。死角からのパンチが出せるようになった」と、その進化を口にした。
対戦相手のメザバルバについては「体がバキバキでフィジカルが強そう。チカラ対チカラの展開にせず、うまく打撃を当てて行きたい」といい、「一番良いのはサブミッションで極める。あとはKOできたら最高。しかし、どの試合よりも白熱した印象に残る戦いができたら、自分の中では満足できる」と、強く意気込んだ。
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