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【ボクシング】ロドリゲス判定に不満も母国メディアは、僅差で井岡の勝利を認める

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2021/09/02(木)UP

打ち合いの中、井岡(左)の左フックがロドリゲスを捉える(Photo:Naoki Fukuda)

 昨日1日、WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32=志成)が、2階級制覇を狙うフランシスコ・ロドリゲスJr(29=メキシコ)に判定3-0(3者とも116-112)の4ポイント差で勝利、3度目の防衛に成功した。

【フォト】ジャッジ3者の採点表

 この試合後、ロドリゲスは会見で不満を語った。「自分のホームではないので、こうなるのも予想していた。ジャッジ3人は日本人、レフェリーも日本で仕事をしている人だった」と語った。さらに井岡のクリンチと後頭部へのパンチについて指摘したが、見る限り井岡のクリンチは目立つほどではなく、ロドリゲスも行っていたように見える。またジャッジが全員日本人になったのはコロナ禍の入国問題からとも聞く。

井岡の左フックがロドリゲスの顔面を直撃する(Photo:Naoki Fukuda)

 この判定について海外ではどうだろうか、放送はロドリゲスの母国メキシコを中心に中南米の一部で『ESPN KNOCKOUT』が放送した。ここの採点では115-113の2ポイント差で井岡の勝利を認めている。主な報道内容は、序盤は圧倒的な強さでプレッシャーをかけ、打ち込み、グラつかせるなどしたが、井岡は経験値で調整しながら左のレバーブローでダメージを与え、鼻からも出血させロドリゲスを悩ませた。井岡は特に中盤戦から優勢。ロドリゲスの強烈なパンチが井岡の顔面にヒットしたが経験値を生かし立て直し、打ち合った。結果、3人のジャッジ(いずれも日本人)は、116-112で王者を支持した。ESPN KNOCKOUTのカードでは、115-113で井岡に軍配を上げた」とある。

 ESPN KNOCKOUTでスコアカードを担当する@BarbosaBoxはTwitterで「ロドリゲスは素晴らしいファイトを見せた。接戦だったと思う。彼の株がさらに上がった試合だった」と語っている。

井岡vsロドリゲス、
3人のジャッジの採点表

 ロドリゲスはこれまで15連勝中で打たれ強さで定評がある。TKO負けは13年9月にWBA世界ライトフライ級のスーパー王者だったローマン・ゴンサレス戦のみ。当時20歳のロドリゲスだったが、果敢に打ち合うも7Rにボディが効いたかロマゴンの連打で防戦姿勢に。ロープを背に反撃していたが、ここでレフェリーがストップ。ロドリゲスは試合を止められ驚いた表情だった。

 井岡はこのタフな相手との接戦を制し、リング上で「このコロナ禍の中、日本に来てタイトルを取りに来るという死に物狂いな気持ち、想像以上に気持ちが強かったので少し手を焼いてしまいましたけど、こういう選手に競り勝てたというのが自分にとっていい経験になった」と相手の強さを讃え「防衛ができたので、自分自身がずっと言っている統一戦を実現し、この階級で、日本人ボクサーとして井岡一翔が一番強いということを証明したいと思います」と次戦への目標を語った。

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