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【RIZIN】“新生”矢地祐介は“王者2連勝”となるか「説得力ある勝ち方を、大晦日タイトル戦したい」

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2021/09/09(木)UP

ミットにパンチを叩き込む矢地(左)

 9月19日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.30』。ライト級(71.0kg)の一戦で、DEEPライト級王者・武田光司(25=BRAVE)と対戦する、矢地祐介(31=フリー)が都内で公開練習を行った。

【動画】“新生”矢地祐介が快音響かすミット打ち!

 矢地は元修斗環太平洋フェザー級王者。19年12月のベラトール ジャパンで勝利するも、昨年8月にはホベルト・サトシ・ソウザに初回TKO負け、9月には大原樹里と激戦の末に判定1-2で敗北と連敗が続き、昨年末にKRAZY BEEを離れフリーに。年明けからヘッドコーチや打撃トレーナーをつけて新体制をスタートさせると今年6月、修斗世界ライト級王者・川名TENCHO雄生からハイキックでダウンを奪っての判定勝利。見事に再起を果たした。

 対する武田は高校時代に5冠を達成したレスリングエリート。その後、総合格闘技に転向し、元オリンピック代表の宮田和幸の下で技術を積んでDEEPライト級王者に。昨年9月のRIZINで川名雄生に判定勝利、さらには今年3月のRIZINでパンクラスのライト級王者・久米鷹介と激闘の末に勝利し、ライト級トップ対決を制している。

前戦で修斗世界王者に勝利した矢地

 矢地は公開練習で1分半のミット打ちを披露。軽快なリズムのフットワークを軸に、鋭いジャブ、左ストレートをミットに叩き込み、ジム内に快音を響かせた。

 大会10日前の矢地に現在のコンディションを尋ねると「絶好調!」と即答。先程のキレのある動きを見せたミット打ちも「5割程度の加減で動いた」と、余裕の笑顔を見せた。

 対戦相手の武田の印象について「(身体が)丈夫で、ガッツがある。そこが秀でていて、あとちょっとレスリングが強いようです」と答えると、続けて「トータルで見て、自分の方が全然勝っている。相手は気持ちが強い選手なのが分かっているので、しっかり覚悟して戦う」と、武田のハートの強さを警戒。

名古屋大会ベストバウトの呼び声が高かった久米(左)vs武田(右)

 武田は先日の公開練習の際「(矢地との試合は)噛み合う、疲れる試合になるが、競り勝つ」と、今回の試合を“タフファイト”に持ち込むことを予告。しかし、矢地は「そこに付き合う気持ちは全然ない。オレはオレのペースでいく。そこに“気持ち勝負”や“体力勝負”をしても仕方がない。他の部分で戦って、最終的に全てオレが優って勝つ」と意気込んだ。

 ”レスリングエリート”の武田には過去、多くの選手がその組みや投げに苦しんでいる。しかし、矢地は「組みの展開でも自信を持ってやれる。(武田の投げについて)警戒はしているが、恐れていない。あくまで総合格闘技なので、色々な散らし方があるし、そこの組みにまで持っていかせない競技なので」と、過度に恐れず冷静な視線で武田との戦いを見つめる。

 その上で勝負の決めるポイントを問われると「タフファイトに持ち込もうとする相手。そこでやり合う覚悟はあるが、自分がやるべきことを淡々と遂行する。これが勝負を分ける」と、自身のパフォーマンスを最大限に引き上げることに集中する。

 矢地は最後に「矢地の希望が見える試合にしたい。ここで説得力ある勝ち方をして、大晦日にタイトルマッチを戦いたい」と、修斗王者に続き、DEEP王者も倒すと強く意気込んだ。

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