【イノベーション】他団体エースを迎え撃つ宮元啓介「『倒すならコレ』という秘策がある」と自信、刺客・馬渡亮太「心も体もワクワク」
9月20日(月・祝)東京・新宿FACEにて開催される『Resistance-3』の[第8試合 メインイベント スーパーファイト団体対抗戦 57kg契約 3分5回戦]に出場する宮元啓介(28=橋本道場)、馬渡亮太(21=治政館)の戦前インタビューが主催者を通じ届いた。
宮元は、国内55kg戦線のトップを走るベテラン選手だ。空手をバックボーンに2010年プロデビュー。空手仕込みの回転系の技を得意とするところから”THE CYCLONE”の異名を持ち、国内軽量級のトップクラスで活躍。これまでWPMF世界スーパーバンタム級王座をはじめ6本のチャンピオンベルトを獲得している。
宮元の前戦は今年2月の「NO KICK NO LIFE」。1月に「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント」を制した加藤有吾と対戦し、三日月蹴りを中心とした蹴り技で接戦を制した。以来約7か月ぶりの試合に「7か月も試合間隔が空くのは初めて」という宮元だが「むしろ楽しみ」と、強敵との対戦を心待ちにする余裕を見せる。
今回の相手はジャパンキックからの刺客・馬渡亮太。宮元は「がっつりムエタイができながら、オールラウンダーで当て勘が凄い」と大絶賛。加藤に続く若手のトップファイターとの対戦となるも「今年29歳。アラサーもいいところですけど、心も身体も技も力もスピードも衰えはまったく感じません」と自信あり。10年間国内トップを走り続ける秘訣を「ずっと挑戦者だと自分を奮い立たせています」とし、年下の馬渡にも挑戦者として挑む構えを見せた。
宮元の強さの秘密は、名門・橋本道場ならではのチームワークにある。橋本敏彦会長の「皆で強くなる」のコンセプトの通り、安本晴翔や花岡竜といった若手の台頭が著しい橋本道場において「うちにいる若い子たちに先輩として恥ずかしくない背中を見せなくちゃいけませんし、その意地を若手に引っ張られることで強く保っていられます」と、相互に引き上げ合う関係が築けているという。
そうした若手とのしのぎ合いの毎日を過ごしているからこそ、宮元は若手に対する油断を持たない。「馬渡選手は素晴らしいホープ。挑戦者の気持ちと油断なく自分を磨くことでようやく(勝てる)」と、今回も全身全霊をかけた試合に臨む姿勢を見せる。「相手が馬渡選手だからこその『倒すならコレ』という秘策があります」と、対馬渡用の武器も用意したという宮元。若手の強豪相手に”THE CYCLONE”は嵐を呼び起こせるか。
対する馬渡は178cmの長身から繰り出す長くしなやかなミドルキックと殺傷力の高いヒジを武器に、ジャパンキックの若きエースとして君臨。ジャパンキックバンタム級、チェンマイスタジアム認定バンタム級の王座に加え、今年1月にはWMOインターナショナル・スーパーバンタム級の王座を奪取し三冠を達成した。8月には一航にダウンを奪われ判定負けを喫するも、5Rを戦い抜く勝負強さを見せつけた。
今回の宮元戦は一航戦の以前に話が持ち上がった。馬渡は宮元を中学時代から見ていたといい「凄い選手だな」と憧れの念を抱いていたという。その宮元との対戦オファーに、馬渡は「やらせてください!」と即断。「子供の頃から強いチャンピオンとして試合を見ていたあの宮元選手と戦えることがワクワクの源」と、難敵相手の再起戦に意欲を見せた。
現在21歳の馬渡は、幼少期からアマチュアで活躍。56戦50勝4敗2分の戦績を残し、国際ジュニアタイトル4階級制覇といった輝かしい戦績を残した。小6で初めて渡タイして以降、ムエタイ技術を学び続けた馬渡。現在は二大殿堂の王座奪取を目指し、さらに大きな舞台への飛躍を目論むという。
その目標の第一歩として、今回の宮元戦はふさわしい試金石となるだろう。「ムエタイvs空手というバックボーンも見えやすく、噛み合せもいい」と相性の良さを感じるという馬渡。「ズバリ秘策があります」と、宮元対策は十分のようだ。「心も体もワクワクしています」と笑顔を見せた馬渡は、夢の実現に向け難敵・宮元を乗り越えていけるか。
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