【RISE】伊藤紗弥を撃破した18歳の王者・宮﨑小雪「最後は気持ちで行った」同門・平岡琴とは「組まれたらやります」
9月12日(日)東京・後楽園ホールにて開催された『RISE GIRLS POWER.5』の「セミファイナル(第7試合)SuperFight! -46.5kg契約 3分3R延長1R」で、ムエタイ才女”伊藤紗弥(22=尚武会)に延長戦2-0で競り勝ったRISE QUEENアトム級王者・宮﨑小雪(18=TRY HARD GYM)が試合後インタビューに応じた。
サウスポーから繰り出される卓越した空手仕込みのテクニックが持ち味の宮﨑に対して、伊藤はムエタイのリングで数々のタイトルを獲得してきたファイター。この試合はテクニック合戦になるとの見方もあった。
序盤からサウスポーの宮﨑が左ストレートを伸ばし、伊藤は右のミドル、ストレートで対抗。本戦は、一進一退の攻防で決着が付かず。延長R、宮﨑は接近戦でパンチからヒザ蹴りで前進。伊藤も右ミドルを返すが、接近戦のパンチからからヒザ、前蹴り、ミドルで宮﨑が押し切り接戦を制した。
「本当は圧倒して倒して勝ちたかった。落ち込んでいる部分もあります」と悔しげな表情を見せた宮﨑。ムエタイ王者・伊藤について「ミドルが強くてビビって入れない自分が居たし、心のブレーキがかかって、最後は気持ちで行ったのですが慌てる部分もあった。流石チャンピオンだなという強さがありましたね」と称える。
今回の試合で宮﨑は、圧倒しKO勝利することを目標に練習に励んできた。「チャンピオンとして求められているのはKOだと思う。それを実現したかったけど、出来なくて気持ちが先走って組んでブレイク、組んでブレイクの展開になってしまった。そこは本当に反省だし、気持ちをコントロールするのは難しいと感じました」と課題が残る試合になったという。
精神的にも「練習の時からプレッシャーとか、周りからも期待されていて、発言とかもそうだし、自分でプレッシャーを背負うと決めていて戦って、それがいい方向にいかなかったのでこれからに繋げていかないといけない」と見直す部分があるとのことだ。
反省点は多いと自身では語っているが、宮﨑はチャンピオンになって半年。キャリアも今回の試合を入れて8戦と、まだまだ伸びしろだらけの18歳だ。ムエタイでキャリアのある伊藤を相手に、気持ちを見せて勝利を掴んだ経験は彼女にとっても大きいだろう。
セコンドに就いたKNOCK OUTのリングで活躍中の龍聖からは、延長Rの前にビンタで気合いを入れてもらった。「いつも気合いがない時、落ち込みそうな時はビンタをして気合を入れてくれる。信頼しているお兄ちゃん的な存在であって、本当に気合を入れてくれる存在です。仲間を信じろみたいな感じのことを言われた気がします」と仲間の思いを背負っての勝利だ。
伊藤を相手に僅差の差をつけられた理由については「気持ちがやっぱり違ったのかな。正直、最初のフェイス・トウ・フェイスでは良い目をしていらっしゃったけど、延長では目が合わなかった。その時に、気持ちで勝ててるなというか、安心した部分がありました。最後は本当に気持ちだったと思います」と振り返った。王者としての強い精神力を見せつけた。
同門の平岡琴も同大会に出場し、奥脇奈々と対戦して判定勝利を収めた。同門だが、宮﨑と平岡は同階級だ。平岡は試合後のインタビューで宮﨑との戦いも厭わないとしていた。それを聞いて宮﨑は「やっぱりチャンピオンである以上、組まれたらやるし、いつもは仲良くて尊敬しているけど、組まれたらもちろんやります。それまでこのベルトの価値を高めて、やることになったらしっかり琴ちゃんを超える存在になっていきたい」と将来の同門対決にも前向きな姿勢を見せた。
今後については「一回負けているAyaka選手にリベンジするのはあるし、アトム級で強い選手がいると思うので、そういう選手と戦って自分の強さを証明してRISEのベルトの価値を高めていきたい」と意気込んだ。
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