【ボクシング】新ヘビー級王者ウシクの”KOしない作戦”にジョシュアは右眼窩底骨折の可能性
9月26日(日本時間)に英ロンドンにて世界3団体(WBAスーパー、IBF、WBO)ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(31=英国)に元4団体統一クルーザー級王者オレクサンドル・ウシク(34=ウクライナ/WBO1位)が判定3-0(117-112、116-112、115-113)で勝利し、ウシクは2階級制覇。ヘビー級3団体のベルトを手にした。
ロンドン五輪の金メダル対決となったこの一戦、勝ったウシクは「この試合は、私が期待していた通りの展開だった。アンソニーが何度か私を追い込んだ場面があったが、特別なことは何も無かった」とコメント。
ウシクは序盤から正確な左ストレート、左フックを打ち込み、第3Rの後半にはジョシュアが被弾で少しぐらついた。5〜6Rはジョシュアのペースだったが、9Rあたりからジョシュアの右目周辺が腫れ始め、以降はウシクペースに。第12Rはウシクのラッシュに防戦一方となり、スタンディングダウンの可能性も見えたが、ゴングに救われた形だ。
しかし、ウシクは「トレーナーたちは、彼をKOするなと言っていた」と試合後に語った。急いでKOを狙い、パンチラッシュ時にガードが空き、逆転KO負けというケースは良くあること。ウシク陣営は勝ちに徹し、作戦に忠実なボクシングで判定で差をつけた。さらにウシクは「君は最高のウシクを見ていない、私はもっと良くなれる」とも語った。
この一戦の契約書には契約書の再戦条項に、再戦の場合は30日以内に申請と書かれていると報じられ、ジョシュアは試合前に、もし敗れることがあったら再戦をすると言っていたようだ。
主催でマッチルーム・ボクシングのエディー・ハーン氏は「再戦は厳しいものになるだろう」とウシクの実力を認めると、ジョシュアの右目の怪我にも言及「医者も彼と話している。私には眼窩が損傷しているようにしか見えない。本人は大丈夫だと言っているが、9ラウンド目くらいから目が見えなくなったと言っていた」と語った。
安定した実力を持つウシクにジョシュアは再戦となると勝てるかどうか。前人未到の2階級4団体制覇までWBC同級王者を倒すのみとなった。現在のWBC同級王者はタイソン・フューリー(英)。10月10日(日本時間)に同級前王者のデオンテイ・ワイルダー(米国)との3度目の対戦を行う。
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