【ONE】中国新鋭を“完封”した日本若手エース若松佑弥、元UFC世界王者DJのアドバイスで覚醒「僕はただの喧嘩屋じゃない」
12月3日(金)シンガポール・インドアスタジアムで開催された格闘技イベント『ONE: WINTER WARRIORS』のフライ級マッチで、フー・ヨン (中国)に判定勝利を収めた同級3位の若松佑弥(26=日本/TRIBE TOKYO M.M.A)の試合後インタビューが主催者から届いた。
ONEチャトリ代表に「将来、世界王者になれる」と言わしめたONE日本若手エースの若松。5連勝と勢いのある中国新鋭を相手に、今回はいつもの“スタンド真っ向勝負”の戦い方を封印。カーフキックで相手の前足を削りながら、入ってきたところを右のクロス。タックルを織り混ぜ攻撃を散らしつつ、テイクダウン後はトップキープで完封。打倒極の総合力の進化を見せつけて、連勝を5に伸ばした。
【動画】若松が高速のカーフキック&右クロス!相手は全く反応できず
若松は試合後の感想を求められ「勝って嬉しい。勝つと負けるとでは、天と地の差だと思うのでホッとした気持ちです」 と胸を撫で下ろす。
相手のフー・ヨンに対しては「カーフと右のクロスが当たるだろう、テイクダウンもいけるだろうと思っていたが、その通りだった」と想定通りだったといい、「(自分は)相手を深追いしたりせず、平常心で戦う。相手に対してムキになって打ち合うのではなくて、15分を使って削って、確実に取りに行くというのがプランにあった」と、作戦通り遂行したことを明らかにした。
MMA14戦で11KOを誇る生粋のストライカーの若松。否応なしにその激しい打撃戦を期待されてきたが、今回の戦い方を選んだのは「若手同士の潰し合いみたいなのはしたくなかった。成熟したベテランらしさを見せたかった」と上位ランカーとしての“格”の違いを見せることと、「自分の中で(新しいことを試す)というのはプランにありました」 と、新境地の寝技を実践で使っていくイメージがあったという。
これまでの戦いと比べて、より冷静な試合運びが光った若松だが、そこには19年3月の日本大会で戦ったUFC世界王者のデメトリアス・ジョンソン(通称DJ)の大会後のアドバイスが影響しているという。
「僕がDJ戦終わった後、プーケットでの選手旅行で、彼にたくさん質問したんです。どういう風に戦っているのかって。その前までの自分って、本当に特攻しに行く感じでした。15分間の中で一発でも強いのを当てて仕留めに行く。ガス欠になっても、という戦い方だったんです。でも、(世界の)トップになると頭を使っていて。冷静さというか。自分はいつも我を忘れるというか、調子良い時は良いのですが、悪い時はすごい落ちていく。今回も試合前に体調崩したりしたのですが、自分としっかり向き合って、確実にこの勝ちを拾うっていうのをずっと意識していました。それをDJから学びました」と、自分の戦い方を見直すきっかけになったと言う。
「今でもしっかり覚えています。本当に直前までリラックスして、深呼吸して。魅せるっていうよりも相手にフォーカスして、ゴングが鳴ったら15分間しっかり集中するという感じです。一戦一戦、勉強して。僕はただの喧嘩屋じゃないので。考えながら自分と向き合ってやらないとなって思っています。」と力強く答えた。
今回の試合の結果・内容次第で、王者アドリアーノ・モラエスとのタイトル戦が決まることになる若松だが「とりあえず、僕は拳を怪我しているので、治ったらすぐにタイトルに挑戦させて欲しい。アドリアーノを、僕は尊敬しています。(自分が負けた)DJを倒した、その強いやつを早く倒したいと思います」と、念願のタイトル戦に向けて意識も十分だ。
22年、ONE日本の若手エース・若松のタイトル挑戦は実現するのか。今後に注目だ。
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